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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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プロポーズ-11

ようやく幸雄に言えた・・・。
しかし彼から別れてくれると言う返事をもらっていない。
奈々子は幸雄の事よりも、葵の事を考えてしまう。
きっと彼は、奈々子が二股かけていたと誤解して、怒っているに違いない。
彼女の体は疲れて悲鳴をあげているのに、じっとしていることなんて出来なかった。

すぐに彼女は葵にメールを送る。

“今、電話していい?”

次の日、葵と会う約束をしていたが、明日まで待っていられなかった。
早く誤解を解かなきゃ。
と気持ちが焦る。

しかし彼からの返事はないまま、夜になってしまった。

夕飯時、奈々子の叔母・・・ゆかりの母親が卵粥を作って彼女の部屋を訪れてくれた。

「奈々ちゃん、大丈夫? 夏風邪?」

「叔母さんありがとう・・・。疲れがたまっただけだと思う・・・。」

「明日仕事休みなんでしょう?ゆっくり休んで。」

「うん・・・。ありがとう。」

「もし明日も熱下がらなかったら連絡しなさい。私も明日仕事休みだからさ。ゆかりは彼氏とどこか行くみたいだけどね。」

「あ、豹介君?」

「そうそう、あの子明るくて感じ良くっていい子よね。ゆかりもいい子見つけたみたいで、うれしいわ。
でも私あの子の彼氏は、豹介君の親友の・・・えーと、、名前何だったかしら、あ・・・あおい・・そう、葵君!あの子だと思ってたのよ、最初。」

「え・・・?」

「まあ、どっちもかっこいい子だから、私はどっちでも良かったけど〜。
なんてね。じゃあね、おやすみ。」

叔母は奈々子が気になる言葉を残して去って行った。

(ゆかりと葵君、豹介君の前に付き合っていたってこと・・・?
まさか・・・ね。)

叔母の言葉は気になるが、彼女にとって今はそれどころではなかった。
彼女の気がかりは、葵が連絡をくれないことだった。

(明日また10時に迎えに来るって言っていたけど、本当に来てくれるのかな・・・。)

奈々子は心配になりながらも、お粥を食べて薬を飲んだ後
いつの間にかぐっすりと眠っていて、気がついたら次の日の朝を迎えていた。


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