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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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プロポーズ-1

幸雄に強引にされた次の日の朝、奈々子は産婦人科に来ていた。
アフターピルを処方してもらいに来たのだ。
昨日のことを思い出すだけで、身体が震える。
無理やりされたのは初めてだった。
初めて幸雄が怖いと思った。
あんな幸雄を見たのは初めてだった。

(私が幸雄を追い詰めて、あんな風にしてしまったの・・・?
どうやって幸雄と別れたらいいの?
葵君には知られたくない・・・。)

奈々子はそればかり考える。

産婦人科からの帰り道、彼女はまっすぐ家に帰る気になれなくて、
近所にある公園へと一人向かった。
空いているベンチに腰を下ろす。
雲一つない水色の空、日傘ごしでも真夏の太陽が眩しい。

子どもたちは元気いっぱいで、笑い声をあげながら大きな噴水の周りで遊んでいる。

(私・・・結婚して、子ども欲しかったはずなのに、本当何やってるんだろう。
昨日幸雄が言った、私と結婚って言う言葉だって嘘だ。
私が幸雄から離れていこうとしたから、言っただけだと思う。
初めて幸雄に反抗した私を、戻って来させようとして、言っただけ。)

そう思うと自分が情けなくなった。


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