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嵌められた少女
【痴漢/痴女 官能小説】

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痴漢-3

 電車に揺られながら、絵理はドアの付近に立っている。
 ノーブラのため、さりげなく片腕で隠しながら、乗ってくる人にバレないかドキドキしながら。冬美に達する直前でやめられたためか、まだ体の火照りが収まらない。胸の先端はツンと自己主張をし、ショーツも濡れている。
 香奈達からは、立ったまま東京駅まで行くだけで良いと言われた。ノーブラのまま電車に乗ることに抵抗はあったが、しかし逆らうこともできず素直に従うことにした。
 正直、ただ立ってるだけならと安易に思ったこともあり、それほど警戒はしていなかった。香奈達も近くの席には座っているものの、何かをしてくる気配はない。
 しかし、それほど時間をおかず、この油断を絵理は後悔することとなる。

 電車に揺られて二十分ほど経つと、徐々に電車内は混んできた。それに伴い、絵理はドアに押し付けられるようになった。そうして、少しずつ身動きが取れなくなっていく。
 気づくと腕は下ろしていた。こちら側のドアはここしばらく開いていないが、いつまでも開かないままではないだろう。そうしたら、ノーブラであることが気づかれてしまう。そう思うと、もう一度腕で隠したいのだが、腕をただ動かすだけでも難しい。
 どうかこちらが開きませんようにと祈りながら、電車に揺られているときだった。

 さわっ。
 何かがお尻に触れた。混んでいるのだ。仕方のないことだと思っていると、今度は撫でるようにお尻に触れてくる。
 絵理は思わず息をのむ。痴漢だ、と分かっても恐怖で声が出ない。抵抗をしようにも手が動かせない。抵抗できないことを分かった上でのことなのか、痴漢の手は無遠慮に撫で回してきた。
(や、やだ…んっ、やめ…て。)
 小声で抵抗の意思を示す。冬美のせいで、体は火照ったままだ。お尻を撫でられる度に、背筋をゾクっとした快感が走り抜ける。
 しかし痴漢はあざ笑うかのように、今度はスカートの中へ手を突っ込んできた。ショーツの上を痴漢の手が撫で回す。ゴツゴツとした男の手を、先ほどより強く感じる。
(あ、やっ…んぅ、ひっ!)
 お尻の割れ目に沿って指が這う。思わず大きな声が出そうになった。
 助けを求め、左右を見る。両方とも男の人だった。どうやって助けを乞おうか悩んでいると、今度は横から手が伸びてきた。
 うそ、と思った次の瞬間、横から伸びてきた手の指は、絵理のクレバスを刺激する。
「ひぁっ、ん!」
 突然の刺激に声を我慢することができなかった。慌てて下唇を噛み、口を閉じる。
 その声につられたのか、今度は反対側からも手が伸びてきた。左右の手は、絵理の股間を執拗に責める。片方はクレバスに沿って指を動かし、もう片方はクリトリスを的確に刺激してきた。
(ん、んぅーっ、あ、や、だめっ!い、やん!いや、やめ、て…っ。)
 その間もお尻を撫で回す手は動きを止めない。お尻の割れ目をなぞったり、お尻の穴を刺激したりと、絵理を快感へといざなう。

 絶え間無く襲われる刺激に快感を覚えながら、絵理は混乱していた。何が起きているのか。とても普通ではない。
 絵理は知らなかったが、この車両は朝の通勤ラッシュ時、痴漢の巣窟となる。そのため、女性は確実に椅子に座るか、もしくは別車両を使用するのが常識だった。香奈達がわざわざジャージを着ているのも、周りの痴漢たちを刺激しないためだ。そもそも、椅子に座ってグループでいるのだから安全なのだ。
 現に今もこの車両に乗っている人の中で、絵理と香奈達を除いて女性は誰もいない。この時間の車両で、女性が一人で立っているということは、痴漢をしてください、と言っているようなものだった。
 しかし、普段電車を使わない絵理は知るよしもなく、欲望にたぎる痴漢達の前に肢体を差し出してしまったのだ。
 絵理の近くのドアは、もう東京駅まで開かない。そして、その東京駅まで、あと三十分以上は乗ることとなる。絵理への痴漢は、まだ始まったばかりだ。


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