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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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初デート-17

葵は悲しそうな顔をして、奈々子からそっと離れ
彼は彼女の前から無言で去って行ってしまった。

「あ・・・。」

奈々子は呼び止める事さえできずに、その場から動けなかった。
彼を傷つけてしまった罪悪感に襲われる。


それから一週間、葵から連絡はなかった。
幸雄をと別れたときは働いていると気が紛れていたのに、
今回は違った。

初歩的なミスもしてしまう。
そんな様子の私を見て、看護師長は彼女を呼び出して、呆れたように言った。

「皆川さん、あなたここで働き始めて何年目?しっかりしてちょうだい!」

「すいません。」

「あなた最近変よ、まあ噂で聞いたけど・・・結婚を考えていた相手と別れたって。
でも、仕事とプライベートはきっちり分けて頂戴。
私たちは患者さんの命を預かっているのよ!」

「はい。本当にすいませんでした。」

自分が情けなくなる。
10歳も下の男の子に振り回されてるなんて。
―――・・・いや違う、振り回されているんじゃない。
自分が勝手に色々決め込んで、空回りしているだけなのかもしれない・・・。


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