投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

あるお伽噺
【ファンタジー 官能小説】

あるお伽噺の最初へ あるお伽噺 57 あるお伽噺 59 あるお伽噺の最後へ

サミュエルの秘密-2

しばらく馬を進めると、森の出口へたどり着くと、小さな王国が目の前に広がった。
王国と言ってももう廃墟と化したそこは、薄暗い雰囲気を醸し出していた。
小さなお城が見える。

この王国は、滅びて随分経っているのだろう。
王国を囲っている石は崩れ、何かの残骸がそこらじゅうに散らばっている。

「ここだ、ここが奴らのアジトだ。」

サミュエルはそう言った。


馬を木につなぎ、まずは数人でアジトに向かうことになった。
もしロイクの手下が手荒な真似をしてくれば、
すぐに待機している仲間たちが駆けつけるようになっていた。

サミュエルと、仲間4人、そしてティアラが足を踏み出す。
しかしティアラは恐怖と、緊張から身体が震えてしまう。

するとサミュエルは彼女の肩を抱き寄せ、

「お前は母親を助けたいんだろう?しっかりしろ!」

そう言った。

彼に励まされ、ティアラはいよいよ覚悟を決めた。

「はい。」


あるお伽噺の最初へ あるお伽噺 57 あるお伽噺 59 あるお伽噺の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前