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あるお伽噺
【ファンタジー 官能小説】

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サミュエルの秘密-1

彼らは事が済むと洞窟を後にした。
いつものようにサミュエルが手綱を引いて二人で馬に乗る。
二人が一つに繋がった後、ティアラは恥ずかしくて
サミュエルの顔を見ることが出来ないでいた。
あんなに激しく乱れた姿をさらけ出した事に、ティアラは戸惑いを感じていた。


ティアラの両腕にサミュエルの手綱を操る腕が触れる。
馬が走る度に彼の鍛えられた胸が彼女の頭に触れる。


彼の体の一部が自分に触れるだけで、体が勝手に疼いてしまう。
もう一度抱きしめてほしい・・・。
そんな事を想ってしまうようになっていた。

もうすぐ彼女は非道な海賊の元へと乗り込んでいくのに、
先ほどの情事ばかり考えてしまう。


(いけない、私はお母さんを助けなきゃいけないのに・・・。

それに・・・サミュエルにも本当はラウルじゃない?って確かめたい。)


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