投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

不貞の代償の最初へ 不貞の代償 164 不貞の代償 166 不貞の代償の最後へ

忘我1-1

 尻たぶを押し開き、指で性器をくつろげた。義雄は絶望感に打ちひしがれた。岩井が満足するまで奈津子は解放されることはないだろう。
 そろえた指先を挿入しようと触れた瞬間、電撃でも喰らったようにその腕を引いた。倒れそうになった奈津子を支えた。岩井の息が荒い。ペニスが垂れ下がっていく。
 固く目を瞑りゴキゴキと音をたてて首を振ったあと、カッと目を見開いた。意を決したような表情で指をそろえた。
 粘液質の淫靡な音がスピーカーから響き渡っている。筋肉質の指が奈津子の体内に根本まで潜り込んでいる。唇を尻の頂点に押し当てながら。二穴への執拗な責めだった。
「か、体が、変になっちゃうッ」
 奈津子が切羽詰まった状況を訴えると、慌てて行為を中断したりする。岩井の奇怪な行動は続くが、奈津子は知る由もない。小さな痙攣が治まると岩井は勇むように行為を始めるのである。
 指を増やし、膣口を広げる行為を苛烈に繰り返す。その音は水気を多く含んでいた。べろりべろりと肛門を舐める太い舌が見え隠れする。
 グチュグチュ……ピチャピチャ……という淫音と岩井の鼻息、奈津子の嬌声。
 義雄が耳を塞ごうとしたとき、「が、我慢、できん」と、塩辛声が聞こえた。血を吐くようにつぶやく岩井の口から唾が飛んだ。戻ってきてから声を聞くのは初めてだった。ぐるぐると腕を回し、ふんどしを脱ぎ捨てた。
 ひざを立て、奈津子の腰をつかんで引き寄せる。ギンギンに勃起した己の股間に視線を移し、汗で光った白桃のような豊満な丸みに近づけていった。体液まみれの手でペニスをつかみ、怖い顔で先端を膣に宛がった。義雄は手の甲に爪を食い込ませた。
 猛獣のような咆哮が聞こえた。宛がったペニスがぬめり込む。奈津子の上半身が反り返った。
 尻の上に両手を置き、口をだらしなく開いて己の陰毛の手前で止めたペニスを見下ろした。
 何をしても呼吸の乱れを見せなかった岩井は荒い息づかいで、腰を引き、角度を変えたりして納めていった。慎重な挿入は、恐ろしげなうなり声とはまるで正反対の行為であった。
 抜き差しを繰り返しながらとうとう巨大なペニスを丸々奈津子の体内に納めてしまった。すでに何度も経験しているのだろうが、奈津子は上体を伸びあげ、のど奥に棒でも突っ込まれたような表情でうめいている。
 注意深く腰を引く。接している部分は結合部のみにしたいのだろうか、奈津子に触れるか触れないかのような岩井の手のひら。
 くびれた部分まで引き出すと全体が水に濡らしたように光っていた。陰毛もべっとり濡れている。岩井は驚愕とも言える表情で腰を押し込んだ。まるでその部分を隠してしまうように。
「あふぅッ」
 一息に押し込むと奈津子が大きく仰け反った。その反応に慌てたように再び腰を引く間に岩井が呻いた。
「んぐふっ、ぐふっ、ぐふ……」
 ペニスを抜こうとしたが間に合わなかった。そんな感じであった。三分の二ほど抜いた状態で射精したのである。アナルセックスのときのような余裕は微塵も見られない。
「ぐふ……ぐふ……」
 巨大な睾丸が射精タイミングとリンクして膨らむ。上からヒモで吊しているかのようにペニスがビクビクと震えている。結合部に視線を落とし、自身が危害でも与えられたかのように、あごを震わせたていた。そんなつもりではなかった、とでも言いたげに。だが抜き去ることはなく突き出た腹をへこましたり膨らませたりししている。
 硬度を失ったペニスは、真ん中当りからUの字の形で、重たげにだらんとたれる。大きく肩を上下させながら腰を引いた。引っかかっている先端がヌポンと抜け落ち、交尾が終わった雄馬のペニスのように重力に引かれた。それが太ももに当たると、ベッドにぺたりと座り込んだ。柔らかくなったペニスの先端から、軟膏がチューブから押し出されるかのように精液がにじみ出た。
 奈津子の膣からも乳液の瓶からあふれるように精液がしたたり、玉になってぼとりとシーツに落ちた。新鮮な生卵を皿に落としたように盛りあがっている。その上にもう一つたれた。


不貞の代償の最初へ 不貞の代償 164 不貞の代償 166 不貞の代償の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前