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あなた〜you〜
【女性向け 官能小説】

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What do you think it is?-3


「ん〜俺はいいんだけどな?」
「はい」
「乃恵初めてだろ?」
「そうです」

なんだかキラキラした目で期待されて・・・る?
え・・・?餌をあげる前のクロ?

「俺は乃恵が好きだけど、まだ愛って良く分からないって言ったよな?」
「はい」
「それで乃恵を抱いちゃっていいのかな。と思って」

俺が言った言葉を乃恵は一瞬考えてクスクス笑い出した。

「今まで愛がなくても、抱いていたんじゃないんですか?」
なんて痛いところをついて来る。
乃恵ちゃん・・・

「だから、だよ。乃恵を大事にしたいんだ」
思わず本当のことをもらしたら、
今までのクスクス笑いをピタッと止めて。

「そう・・・思ってくれているだけで、今までとは違うと感じます」
「・・・・」
「これからゆっくり、愛を一緒に感じていきましょう。
今は、好きという気持ちで十分です」

愛なんて難しすぎて分からない。
愛してるなんて、たかだか22年しか生きていない俺が声高に言っていいものか
それさえも分からない。

ただ、今まで誰にも感じたことのないような
愛しさと、誰にも渡したくないと感じるこの気持ちは
確かなもので
これを愛と呼んでいいのかは、まだ確証は持てない。

が、愛を信じていなかった俺だからこそ
分かるものもある。

大事な人が誰もいなかった俺だからこそ
いえることもある。

乃恵が誰よりも大事だ。



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