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あなた〜you〜
【女性向け 官能小説】

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You did a good job!-4


「愛は、誰しも平等に与えられています。
岡部先輩も近いうちにきっと愛を感じるようになるはずです」

本当に優しい笑顔で何の疑いもなくそんなことを言う。

その言葉に面食らった山田が次の瞬間、笑いだした。
「噂以上だな・・・」

確かに。

1年生に可愛い子がいると、このところ噂になってる。
少し現実離れしているというか・・・
清楚な格好で、優しく笑う。

「確かに、愛を語らなきゃ可愛いんだけどな」

そういって苦笑する俺を見て
「岡部君は愛を信じていないもんねぇ〜?」
と、何もかも知っているように山田が笑った。

愛は信じていない。
昨日まで愛だと思っていたものが今日はあっさりなくなる。
それは愛じゃない。欲望だ。

永遠の愛なんて存在しない。

愛していると言っていた相手を思い切り憎む。
嫌いになる。許せなくなる。

それは、愛とは言わない―――

愛なんか幻想だ。

乃恵が純粋に愛を信じる気持は嫌じゃないけど
俺には理想に聞こえる。

愛なんて存在しないんだ。

「岡部先輩?」
じっと乃恵を見つめ、乃恵の言葉が耳に入ってこなかった。

「あ。悪い。なんだっけ?」
「あの。英文の数人で映画を見に行こうという話になってるんですが」
「ふぅ・・・・ん」
「男子もいるんですが、これは二人じゃないのでデートとは言いませんよね」
「・・・・」



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