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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・懲戒 〜-1

〜 33番の木曜日 ・ 懲戒 〜


 毎日、毎日、毎日、毎日。 僕は執務室から学園に散らばった監視カメラの映像を集める。 時には鑑賞し、時には評価し、またあるときは指導する。 何十というモニターが埋め込まれた壁で囲まれた僕の部屋には、雑談も相談も懇談もない。 すべてを管理する立場に孤独はつきものだ。

 新しい学年が入園してから一週間は視聴が楽だ。 上級生は役員でない限り寮で自習が認められており、クラス単位で行動しているのは実質新入生の3クラスのみ。 課外活動も始まっていないため、確認するべき画面の数と時間は普段の5分の1程度になる。

「……」

 メインモニターにCグループ1組の様子を映す。 教壇から静かに教室を睥睨しているスーツ姿の牝は、ベテランといってもいい、教員歴11年の『12号』だ。

 12号の脇に1人の巻き毛の生徒が、直立不動で立たされていた。 見るからに気が弱そうなその生徒を起点に、ズラリと他の生徒が列を作っている。 他の生徒たちは油性マジックを握っていて、通りしなに巻き毛の身体に、乳房といわず腹部といわず、文字やら絵やら落書きを残してゆく。 今日一日を通じて最も指示に反応が鈍かった巻き毛へのコメントだろう。 『生きる価値なし』『ゴミそのもの』『存在そのものがうっとおしい』『臭いマンコ』といった台詞で全身が埋められてゆく。 このあと巻き毛は、躰中に残された落書きを一つ残らず自分で読み上げ、反省と自己否定と謝罪を延々述べさせられ続けることになる。 背中の落書きや尻の谷間に書かれたものも、鏡をつかってしっかり読み上げさせられるだろう。 

 基本的に1人にターゲットを絞り、クラスを纏めてゆくのが『12号』のスタイルだ。 通常の授業でミスをしたり勘が悪かったりした生徒がいれば、1日中執拗にあげつらう。 一度ターゲットにすると、例え正解したところで認めはしない。 すべてを曲解して否定的に持ってゆき、泣いても笑っても悔いても吐いても許さない。 落書きなんて序の口で、全員によるビンタ、腹パン、尻バットは毎日だ。 クラスの痰壺役、便器役、モップ役と立て続けに全員から辱められれば、自尊心の毀損も抜かりない。 前述の行為は全てどのクラスでも行われることであるが、12号の場合は『クラス全員が一丸となって』『1人の生徒に』行うところが違う。 そうすることでターゲットになりたくない生徒たちは12号に服従するし、最下層に位置づけられた生徒より上のヒエラルキーを目指す。 副産物として、自身に偽りの価値を見出すこともできる。 学園で10年以上教員を続ける12号の教室では、教員の命令は絶対そのものだ。 指導は隅々まで行き届いており、学園の模範教員の1人といえる。 
 
 ただ、欠点がないわけでもない。 過去10年に渡り、生徒が全員揃って進級したことがないことから分かるように、中途退園や、それに類する生徒が多い点は改善すべきところといえよう。
 


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