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軽井沢の女
【SM 官能小説】

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軽井沢の女-8

局部にビッシリとつけられた洗濯バサミは、見た目には痛々しいが、鈴は確実に快感の度合いを高めていった。
まばゆいばかりの6月の太陽の元で、色とりどりの洗濯バサミと縄で飾られた鈴の白く細い体は、周りの緑の景色にも溶け込んで言葉にできない程美しく、自らゆっくり体を空中で揺らす様と、あくまで上品な喘ぎ声に、村田は心から愛おしさを感じた。
「いいっ、すごくいいっ。村田さん…さ、最後のひとつ、お、お願い…します…もう…いきそうです。」
喘ぎながらかすれるような声で願いを乞う。
「よし、最後のひとつだ。思いきりいくんだよ。」
村田はそう声をかけながら最後の洗濯バサミを、キラキラとピンク色に光る豆粒程のクリトリスに挟みつけた。
「あああっ!」
ひときわ大きな声で鈴は天を仰ぐ。
「来る!快感が来る!」
そう叫びながら絶頂に達した。おおよそ二分間程達し続けたあと、がっくりと頭を垂れ、ゼエゼエと肩で息をしている。
(よし、今日はこのままこれを使ってあげよう。)
村田は箱の中からデイルドウを取り出した。直径5センチもあるかなり大きめのもので、出産経験のない女性にはやや大き過ぎるのだが、真田は随分と以前からこれを使っていたらしい。
まだ目を閉じたまま呼吸も乱れている鈴のビッシリと洗濯バサミで埋め尽くされている股間にディルドウを押し当てると、驚いたようにハッっと目を見開き、「このまま挿れるんですか?」と息も絶え絶えに問う。
「そうだ。このままもう一度いってごらん。」
そう言うと村田はゆっくりとディルドウを押し込んでいく。
「ああっ、まだダメ…。」
鈴は再び顔を苦痛に歪めた。ディルドウが徐々に押し込まれるごとに周囲の洗濯バサミがギリギリと薄い肉片を食いちぎらんばかりに噛みついていく。
長さ30センチ程のディルドウが半分程埋まったところで、トン、と何かに突き当たった感触がしたが、村田は構わず更に力を込めて押し込んだ。
「だめえぇぇ!壊れちゃう!」
鈴が絶叫するも、その済んだ声は周囲の木々の中へ吸収されてしまう。
もうこれ以上はいくらカを入れても入らない、というところまで押し込んだあと、今度はゆっくり引き出しにかかった。そして全部出してしまう寸前でまたゆっくりと押し込んでいく。
この動作をゆっくり、ゆっくり、じれったい程ゆっくり繰り返した。
「お、お願い、気が狂ってしまいます。は、早くいかせて…。」
すすり泣くように哀願する鈴に、それでも村田はゆっくりゆっくりとディルドウを上下させた。
空中で必死に体をよじらせようとするが、それとてがっちりと固縛された肢体は、鈴の思いとはうらはらにたいして動かすこともできない。
「お願い、もう焦らさないで、本当におかしくなっちゃう!」
鈴はポロポロと涙を流して責めを乞うた。
「よし、いかせてあげるからいっぱい泣くんだよ。」
村田はそう声をかけると、激しくディルドウを動かしだした。
局部に残酷なまでに隙間なくつけられた洗濯バサミは、その往復運動の早さについていけずカチャカチャと音をたててぶつかり合い薄い肉片を痛めつけ、クリトリスを挟み込んでいる洗濯バサミは今にも肉球を食いちぎらんばかりだ。
全身の皮膚を挟みいる洗濯バサミの幾つかは、鈴の肉体の激しいくねりに 耐えきれずピチピチと音をたててはじけ飛んだ。
「これなの!ああっ、ずっと待ってたの!だめえぇぇ!死んじゃう!真田さん!」
そして何分間かの激しい悶絶の末、絶叫に次ぐ絶叫を重ね、鈴は桜の木の下の空中で美しく果てた。

庭が見渡せるリビングの床にどっかとあぐらをかいた村田は、鈴のついでくれたビールを一気に飲み干した。無事ひと仕事終えたあとのなんともうまいビールだ。庭を通りぬけてくる風もなんとも心地良い。
「お待たせしました。お口に合うかわかりませんが、おいしいと評判だったので買っておいたの。」
そう言いながら鈴がトレイに戸隠のざるそばを乗せて持ってきた。元のまっ自なワンピースを着ている。
「おお、もうそんな季節だな。」
村田はうまそうにそばを口に運ぶ。鈴も村田の前にちょこんと正座をして、上品な口でつるつるとそばを食べた。


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