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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・手淫 〜-3

 もしも考える余裕があれば、私はパニックに陥っていただろう。 耳学問でしかない自慰スタイルを、ぶっつけ本番で試みたとして、失敗するのは自明の理だ。 けれど、それが言訳なのも確かなことで、このままでは私に補習が降ってくる。 
 辛うじて冷静さを保てた理由は、次にするべきことが決められていたからだ。 肛門の自慰時間を終えたところで、次の部位が『会陰』だと告げられれば、会陰を刺激するしかない。 なんでも無線機器の使用と縁が深い場所だとか。

 会陰。 肛門から膣にかけて、左右の大陰唇が繋がった部分。 皮下脂肪が少なくて、いつでもピンと張ったような皮膚は、ちょっと触っただけでピクピクする。 加えて第3姿勢をとっている都合上、ピーンと伸びきっているため、不用意に触ってはいけない。 快感を得るより先にきれてしまう。
 これといって開発したこともない、私の会陰。 しかたなく人差し指で緩やかに撫でてみた。 股間から肛門側へ指を這わせると、お腹の中がヒクヒク動いた。 確かに何となく気持ちはいい。 普段触らない場所なので、新鮮な感覚なのは確かだ。 けれどこんな刺激で絶頂するなんて、私には到底無理に思えた。 ちゃんと達するためには、思わず背中が仰け反るような、強烈な刺激
がなくてはいけない。 

 こんな分析をしているようじゃ結果は見えていた。 達することができるのは、よっぽど自慰に執着と工夫ができる生徒であって、私ではない。 それでも成功した生徒は2、3人いた。

 着々と追い込まれる中で発表された6番目の部位は、全く予想していなかった。 『陰毛』でもってオーガズムを味わえという言葉に一瞬耳を疑う。 何しろ私達は『お手入れ』と称して完全に剃毛しているので、陰毛といっても僅かに剃り残しがあるだけだ。 そこにきて与えられた無茶な指示に、しかし、私達は懸命に従おうとした。 残った陰毛の端をつまみ、どうにか性感に繋げようと試みる。 幸い私には5本ほど、2センチ足らずの縮れた陰毛が残っていた。

 白い地肌が露わになった恥丘。 左右の陰毛をクイクイ引っ張ると、つられた大陰唇が左右にパクパクする。 毛そのものはケラチンの集合体に過ぎないが、引っ張った毛の毛根が刺激され、
チリチリした痒みが股間に生じた。 けれど今の私は『陰毛』のみで絶頂しなければいけない。 掻痒感に屈してかきむしるわけにはいかず、もどかしさだけが募(つの)る。 どうしようもなくて引っ張る指先に力を籠めれば、鋭い痛みとともに陰毛が抜けてしまった。 毛根ごと抜けた陰毛には白い脂身がこびりついており、いかにも下品で生々しい。 それはいかにも、度重なる自慰で真っ赤に爛れた膣に相応しいように思われた。

 とつこうつするうち、『大陰唇』に移るよう指示がくる。 最初に指定された乳首に続いて、ようやく私が過去に絶頂を経験したことがある場所だ。 教官が『大陰唇』の絶頂と関連がある機械分野を説明するのも聞かず、勇んだ私は股間に手を伸ばした。 ここで絶頂できなければ、私には他に文字通り『イク』ことがない、そんな囁きが脳裏にチラついて、他のことに頭が回らない。
 片手しか使えないため、人差し指と中指で大陰唇を左右に広げる。 そのまま上下、或は左右に膣ごと動かす。 併せて手のひらが鼠蹊(そけい)部に触れ、瞬間背中に電流が走る。 乳房、尻、肛門、会陰では到達できなかった激しい快感で、喘ぎが完全には抑えられない。 開いて、閉じて、開いて、閉じて。 じゃんけんの『チョキ型』にした右手を陰唇に這わせ、開閉しながらムニムニと楕円を描いていると、奥からドロッとしたものが溢れたように。 すかさず『絶頂許可』を請い、もっと乱暴に膣の周辺をグニュグニュに廻せば、溜まっていた愛液とともに遥かな高みへ昇ることができた。 それまで達せなかった分も合わせ、大量の愛液が机に水溜りをつくる。 ツーン、独特の饐(す)えた生臭い香りが、私の机から立ち昇った。

 
 パン、教官の合図で一斉に手を止める私達。 もしも教官の指示通りに達し続けてきたなら、既に7回の絶頂を経てている。 体力も気力も萎えていてもおかしくないのに、私が見る限りでは姿勢を崩す生徒が誰もいない。 尤も、指示を守れなかった場合に補習があるといわれれば、休むなんてできるわけない。



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