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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・手淫 〜-2

 2番目の部位は『乳房』だった。 照明系のスイッチは乳房で達することがどうだとか、言われたような気もするが、頭の中には入ってからすぐ抜けてしまった。

 乳房の斜め下に手をあてがい、根本から包むようにしてたくしあげる。 私のCカップの乳房は、掌にちょうど収まってくれた。 そのまま脂肪部分を柔らかくもち、下から上へ持ち上げながら揉み揉みする。 以前に力を籠めて揉んだことがあったが、ただ単に痛いだけだった。 上下左右に乱暴に振らされたこともあったが、やっぱり千切れそうで苦しいだけだ。 こうして乳房の奥を刺激する方が、私の場合は絶頂に近づけそうな気がする。

 けれどそう上手くはいかなかった。 もともと乳房だけで絶頂した経験なんてない。 気持ちがいいことはいいけれど、刺激の強さが全く足りないのだ。 私は5分過ぎてもいたずらに胸をモミモミするばかりで、達する手前にすら辿り着けなかった。 結局教官が指定する時間内に乳房の刺激で達することに失敗してしまった。



 3番目には『尻たぶ』で達するよう指示される。 ドアや窓の電子ロックは、お尻の性感が文字通り『鍵』になるという。 説明する教官には洒落をいったつもりもないだろうし、仮に冗談だったとしても、私も全く笑えない。 さっき自慰に失敗したせいで、私は早くも追い詰められてしまった。

 お尻を中心に自分を慰めたことなんてない。 ならば、誰かを手本にするしかない。 となれば教室で最も頼りにできる人、つまりは22番、私達の委員長だ。 私は斜め前の委員長に倣い、右手をめいいっぱい開いてがっちり尻たぶを掴んだ。 喰い込む指が痛いけれど、委員長もお尻が赤くなるまで掴んでいる。 そのままゆっくり、大きな円を描くように、時計回りで尻肉を回転させる。 外側に掴んだ右手をもってゆけば、隠れた肛門が皺を伸ばしつつ姿を現す。 内側にもってゆけば、つつましく蕾が尻肉の谷間に姿を隠した。 グリグリと机の上で尻肉をかき回し、その度に肛門をパクパクさせる22番にならい、懸命にお尻をローリングさせる。 そうして荒々しく尻肉を掴み、肛門を開閉させていると、確かにジワジワくるものがあった。

 けれど……またしてもダメだった。 22番の首輪も最後まで赤いランプは灯らなかった。 誰1人『絶頂許可』を求めなかったことから察するに、私を含め全員指導に従えなかったんだと思う。

 快感を得ることに集中すると、凄い勢いで脳は消耗する。 例え絶頂に達しなかったとしても、頭の奥に残る疲労は蓄積される。 それでも教官は5分経過に合わせ、次の場所が『肛門』だと告げた。 併せて肛門の絶頂がトイレの水洗に必要だ、みたいなことも言っていた。

 既に2回絶頂に失敗してしまった。 1勝2敗、後がない。
 尻を掴んだことで、右手は汗で濡れている。 私は腰を更に一段落し、股間から右手の小指を肛門に伸ばした。 人差し指を入れた方が刺激し易いんだけれど、いきなり肛門に太い指を突き刺すなんて怖くてできない。 小指を入れることだって、私なりの一大決心だ。
 ツプリ。 ほんの指先だけ、どうにか肛門にめり込ませることができた。 続けて指先を震わせ、円を描くように捏(こ)ね、左右に引っ張る。 乳房や尻で快感が高まっていたせいもあるだろうか、最初は違和感しかなかったけれど、しばらくほじるうちに膣に熱が籠ってきた。
 ここで小指から人差し指に交代する。 多少なりともほぐれた肛門は、一回り太い人差し指もすんなり呑み込んでくれた。 気持ち悪さで吐きそうになるも、根本まで指を挿入する。 第2関節を曲げて『コの字』を作り、直腸越しに膣壁をマッサージする。 さっき芽生えた性感が膣から性器全体に広がってきた。 もしかしたら初めて、肛門で恥を掻けるかもしれない。 肛門で絶頂するなら、最後は出し入れと相場は決まっている。 私は曲げた指を腸内で伸ばした。

 大きく1つ、深呼吸。 知らず知らず力が入ってしまう肛門をリラックスし、ゆっくり指を抜きにかかる。 ニュルニュルとした排泄感は、気持ちいいというより怖くて不安で、ゾクゾクする。 ついお漏らしの恐怖に駆られて肛門を締めてしまっても、抜けはじめた指は止まらない。 指をねじったり、曲げたりするたび、広げた鼻孔からはくぐもった鼻息が不様に漏れる。
 ニュルニュル……チュポン。 抜けた瞬間、出るとわかっていても『はぁうっ』と情けない声をあげてしまった。 そして、ほんの少しだけ気持ち良かった。 嫌悪の中に潜む快感だ。 この快感を掴まないかぎり、肛門で絶頂することはできない。 本質的には私と相容れない感覚を愉しみ、絶頂にもっていかねばならない。 
 冷めかけた官能の火を高めるために、再度人差し指をめり込ませる。 挿入時は基本的に何も感じない。 根本まで咥えてから抜く段になって、初めて独特の感覚が生まれる。 抜いては挿し、抜いては挿し――気持ちいいと、自分で自分に言い聞かせながら――また抜いて、また挿して。 子宮の奥に届けとばかり、私は人差し指のみじめな出し入れを繰り返した。

 結局、またしても私は首輪のランプを明滅させることができなかった。 次々とクラスメイトが絶頂許可を申請する中、ベソをかき、広げきった鼻を啜るうちに指定の時間は過ぎてしまった。



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