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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・手淫 〜-1

〜 木曜日 ・ 手淫 〜

「マスターベーションは基本的に『右手』でするものです。 手が下半身に届くように、姿勢は第3姿勢とします。 達する様子をみんなで共有するためにも、机の上に登ってからが望ましいですね。 自分の手で所定の部位をしっかり慰め、きちんと弄(いじ)って、思う存分恥を掻きなさい。 右手以外は原則として使用不許可とします。 左手は人差し指と中指を第1関節まで両方の鼻の穴に突っ込んで、口だけで息を継ぐように。 みっともない喘ぎを口吻に漂わせるために、鼻の使用は控えましょう。 これが正しいマスターベーションです。 わかりましたね」

「「ハイ! インチツの奥で理解します!」」

 躊躇なんてしていられない。 2号教官から合格を貰えなかった場合どうなるか聞かされた以上、つまり補講の用意があるわけで、恥も外聞も構っていられない。 

 大急ぎで机に登り、足を広げて腰を落し、天板の両端でグイと踏ん張る。 手を後頭部に組み、キッと前を見据えた途端、教官と視線がぶつかった。

「違うでしょ。 指示を聞いたら即行動。 指先と鼻がお留守ですよ、33番」

「っ……! ふぁい! インチツのおふで理解しまふ!」 

 第3姿勢と聞いてつい後ろ手に回してしまっていた。
 慌てて左手を顔の前にもってゆき、束の間逡巡するも、エイと鼻に指を突き刺す。 第1関節がどこら辺か確信が持てず、奥いっぱいに押し込むと、

「ふがっ、ふぐぅ……」

 我ながら情けない呻きが漏れた。 

「部位の指定を受けてから、5分以内に深い絶頂に達しなさい。 当たり前ですが、直前に絶頂許可を求めることを忘れないように。 それではいきましょう、最初の部位は――」

「「……」」

 彼方此方で息を詰める気配。 筋肉を収縮し、呼吸を止めた方が、刺激で脳が麻痺しやすい。  
 私は勿論、みんな真剣に指示された場所で快感を得るべく、全身を緊張させているんだろう。

 
 ……。


 1限最初の部位は『乳首』だった。 『イニシャライザー』的にいうと、一般にAV機器のリモコン操作する場合は、乳首での絶頂が必要になるという。

 私は右の乳房をたぐり、てっぺんの突起にそっと触れた。 こそばゆさに耐えながら、上下左右、或は宛がった掌で円を描くように乳首を撫でる。 しばらくすると、くすぐったさを抑えて、耳を掻いてもらったような淡い心地よさが広がってきた。 併せて乳首が湿り気を帯び、先端がコリッとしこってくる。 意識が乳首に集中すれば、乳首も生理的に応じてくれる。
 親指と人差し指でソッと摘み、指の腹を合わせてシコシコとしごく。 この動きがとても好きという人がいるらしいが、私はそこまで好みじゃない。 長い時間続けると痛くなってくるし、乳首を固くしたところでクリクリする目的は達した。 次は中指だ。 乳首の下側に触れるか触れないかの部分を素早くさすり、指先で乳首を根本から弄ぶ。 乱暴に思えるくらい激しく手首を利かせれば、軽い痛みと一緒にジーンと痺れる感覚が生まれて、心臓の鼓動が早くなる。 気持ちが昂ぶるにあわせ、デコピンの要領で乳首を弾く。 大きな衝撃にいつもなら『んっ』と嗚咽を零すのだが、鼻を塞いでいるせいで『んぶいっ』とくぐもった吐息がでた。 鞭で打たれたような、神経が研ぎ澄まされるような感覚に、身体の芯があつくなる。 押して、撫でて、転がして、弾いて。 数周繰り返すと、触れただけでビンビンくる。

 あと少しだ。
 
 親指と人差し指でコリコリにシコッた乳首を摘まみ、ムギュッ、指の腹で圧し潰す。 ジーンと脳天に駆ける刺激で、一瞬頭が真っ白になる。 痛いし辛いし、それでいて気持ちいい。 抓(つね)ったまま力を籠めて、また抜きながら擦ることで、じわじわと熱いものが込みあげてくる。 

 私は『絶頂許可願いまふ』と叫び、抓(つね)ったまま乳首を前へひっぱった。 ひっぱりながらクリクリして、一気に何かを解き放つ。 もげそうなくらいに歪んだ乳房が、乳首に続いて円錐をつくり、意志とは無関係に身体が跳ねた。

 ビクン……!

 どうにかはしたない喘ぎだけは押し殺しつつ、私は今日2度目のオーガズムに昇ったわけだ。 歯を喰いしばり、ビクンビクンと震える下半身を見下ろすと、股間の下に小さな水溜りができている。 強制された自慰であっても、感じた証拠を残してしまっては言い訳のしようもない。 私は乳首でしっかり愉しんでしまった恥知らずです。

 5分が経過するまでに、私たちみんな、指示通りに乳首で達した。 ただこれで終わりなわけがなく、まだまだ時間は残っている。 1度目の絶頂より2度目の絶頂の方が達するに難いわけで、むずかしさは弥増(いやま)す一方だ。





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