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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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俺と付き合って下さい!-4

「そりゃー、あたるが悪いね。」
「何だよ!蓮までっ!」
「んんー、大将!今日もスープのダシが決まってるねぇー。」
「嬉しい事言ってくれるじゃないのっ!ほれっチャーシューおまけだっ!」
「ヤッター♪」
「蓮っ!」

馴染みのラーメン屋で、俺の意志とは裏腹におやっさんと楽しく会話をする彼。

「君さぁー、一度彼女をフッた訳でしょー?」
「ん、まぁーそうだけど。」

お冷を一飲みし、カランと氷が落ちる音が鳴り。

「それから彼女はどうなったと思う?」
「どうって…、そりゃー普通に諦めて。」
「バカだなぁー、本当にもう。」
「あっ!何だよ巴といいお前といい。」
「好きです!すいません無理です。…これで終われると思う?」
「それはぁー。」
「君に質問してもまた不正解するだろうし、そんなのいちいち聞いてたら僕が頭痛くなるだけだから、正解を言うよ。」
「お前さぁー、穏やかなのかきついのかハッキリ。」
「柊さんはねぇ、努力しているんだよ?君と別れても尚且つ普通の友達として接っしれるように。」
「……。」
「預かっていた犬を返さなきゃいけない時、その犬が自分の所に飼い主の車から降りて来て自分の元に駆け寄られても、迷惑でしょ?色々と。」
「…それじゃー俺は。」

だから柊さん、あんなに困ってたんだ。俺の事好き何だから別に良いだろう…何て。最近
彼女を大事にしてる巴があれだけ怒るのも無理はない。

「だからってボールをぶつけるとは、おー恐い恐い。」
「俺は、どうしたら。」
「伸びるよー、ラーメン。」
「ん、あぁ。」

俺はすっかり伸びきった麺を豪快に音を立てて啜り、皿でスープを飲んで、テーブルに
置いたと同時に、蓮はゆっくりと口を開き。

「君はどうしたいんだい?」
「どうって…。」

俺はあの夜、警察が一人の少女が父を救ってくれた時の事を思い浮かべ。

「好き…になっちゃったんだもんねぇー、彼女の事を。」
「!!」

ううっ、喉が…、時よりコイツにはそれとなく殺意が芽生える。

「だっ、だとしてもよー、このまま声を掛けた所で。」
「そうだねー、今度は気絶するまでボールをぶつけられるだろうねぇー。」
「ううっ!じゃーどうしたら。」
「もうー何でもかんでも僕に頼らないっ!僕は君のドラ○もんじゃないんだから。」
「そーいやー居間にどら焼きがあったようなー。」
「……。」

水を一気に飲みほし、険しい顔で空のグラスに視線を置く。

「……、まっ後は彼女次第…かな。」
「……。」


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