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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 水曜日・鞭刑 〜-1

〜 22番の水曜日 ・ 鞭刑 〜


 2号教官が手に持っている短い鞭は、通称『乗馬鞭』といって、馬のぶ厚い皮ごしに気合を入れるために設(しつら)えられている。 牛の尾を軸に巻き、先端には曲げたゴム箆(へら)を留める。 打擲面積が箆(へら)に限定される分、中った箇所の衝撃は深い。 思いきり叩けば人の皮くらい簡単に剥がれ落ちる代物だ。 まさか本気で乗馬鞭を振るうことはないだろうとは、もはや私は思わなかった。 次はあの強烈な打擲に、私たちは耐えなければならない。

 全員が5発、中には不十分な挨拶によりやり直しを含めれば10発以上の鞭打ちを経て、九尾の鞭はお役御免になった。 教官が手にした鞭と同じものを鞄から取り出した風紀委員は、当然のように各列の先頭のお尻をあげさせると、鞭の先端でそっと撫でた。

 次の挨拶は『数をかぞえてから、サンキュー・サーと告げる』よう指示がでる。 サンキュー・サーとは『ラテン語』の次に、20世紀から21世紀世界を席巻した『英語』のフレーズだ。 『高貴な人よ、有難うございます』とでも訳すのが適当だろうか。 そもそも私は幼年学校で『英語』が苦手だったので、正確なところは分からない。 こんなことならもう少し真面目に勉強しておくんだった。

 既にたっぷり熱を帯びたお尻は、乗馬鞭の対象にはならなかった。 代わりに太腿の後ろに痛烈な衝撃が走る。 私は打たれるたびに、
 『ひとぉつ! センキュー、サー!』
 『ふたぁつ! センキュー、サー!』
 『みいっつ! センキュー、サー!』
 『よおっつ! センキュー、サー!』
 『いつっつ! センキュー、サー!』
 と、声も枯れんばかりに張りあげた。 痛みに合わせて大声を出すと、痛みが薄れていく気がする。黙って堪えるよりも、叫んだ方がずっと楽ではないだろうか。 少なくとも私にとって、声を張りあげた方が気が紛れる。 痛みは黙って耐えるべきものとばかり思っていた私にとって、これはちょっとした発見だ。 今回は一度のやり直しもなく、風紀委員は30番の鞭打ちに移った。

 これで終わりか、と思ったがそんなわけはない。 教官はクルっと巻いた別の鞭をもっていた。 グリップに鞣革(なめしがわ)をよったものを結わえ付けた、確か西部劇に登場する『一本鞭』。 ウィップの代表ともいうべき一本鞭は、素早い手首の返しで真空の刃に変貌する。 狙いも千変万化、スポーツウィップという競技が存在したほどで、熟練すれば一振りで複数の的を弾くことも容易い道具だ。

 教官の指示で、屈んだ姿勢を解く。 手首を離し、頭の後ろで組む。 そのまま上半身を水平になるまでもちあげ、顔をあげる。 小ぶりな乳房が、胸の下で小さくはずんだ。 乗馬鞭を終えた風紀委員が、今度は一本鞭を片手にやってくる。 
 また別の挨拶だ。 今度は『鞭で打たれた場所を叫び、ありがとうございますと告げろ』とのこと。 どうやら毎回異なる場所を打たれるらしい。 一体どこに鞭の先が弾けるのだろう?

 と考えた矢先、目にもとまらぬ速さでB61番が腕を振る。 横なぎに払った鞭が弓なりに反って、私の乳房の先端に激痛が走った。 とてもではないが、声なんて出せるものじゃない。 てっきり下半身、もしくは背中を打たれるつもりだった私にとって、まさかの腹側、しかも乳首。 全身の中でも指折りの刺激に弱い箇所を、風紀委員は躊躇なくぶったのだ。

 当然、やり直しである。 今度はもう一方の乳首だった。 呼吸が止まりそうになりながらも、鞭が乳首を薙いだ直後、私はなんとか声をあげることが出来た。
 『ち、ちくびです! ありがとうございますッ!』
 『みるくたんくです! ありがとうございますッ!』
 『ま、またちくびです! ありがとうございますッ!』
 『オケツです! ありがとうございますッ!』
 『まっ、またぴんこちくびでぇす! ありがとうございますッ!』
 一度やり直してからは、半分べそをかきながら、教官の指示通りに挨拶する。 乗馬鞭より一段鋭い痛みに、恥ずかしいやらみじめやら、考える余裕はとっくになくなっていた。



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