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マリネしたマジックマッシュルーム
【痴漢/痴女 官能小説】

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 路肩に停められたミニバンの中で、彩希は運転席に向かって屈んでいた。肘を付いた樹生の太ももは筋肉質で、体重を掛けてもしっかりと彩希の体を受け止めている。バミューダパンツのジッパーを開いて取り出された男茎が顔の前に猛々しく屹立していた。
 胸まで届くイエローゴールドのストレートの髪が何度頭の上に掻き上げてもサラサラと顔の前に落ちてきてしまって、亀頭に唇を押し当てる視界を遮るから鬱陶しく思いながら、先端の窪みにローズリップを押し当てると支えた幹がピクンと震え怒張が指に伝わってきた。チュッと音を立ててキスを繰り返す。吸着する度にヒクつく肉幹が楽しかった。
「おまえって、ほんと、チンコ好きなのな」
 樹生が彩希の頭に手伸ばし、髪を耳にかけて男茎に唇を押し付ける横顔をよく見えるようにする。彩希は反った睫毛の狭間からチラリと横目だけを樹生に向け、
「……そうかな?」
 そう言ってから、グロスの照る唇を僅かに開き、差し伸ばした舌先で幹の根元から上へとなぞり上げた。皮や亀頭の凹凸を感じると、舌裏と歯茎の間に唾液が溜まってくる。鰓をピンッと弾いてから舌を口の中に仕舞って嚥下すると少し塩辛い味がした。
「そーだろうがよ。初マンコん時から、チンコ大好きだったじゃねえか」
 指腹でピアスの光る耳朶をイジられると、背中にゾクッと爽感が走る。何となく気分を煽られて、亀頭へ濃密に口づけをして中で小孔をチロチロと擽った。
「んむっ……」
「おお、それそれ。それ気持ちいぜ?」
 握った竿が震えて、漏れ出した我慢汁が直接舌へ味覚を刺してきた。気持ちいというのが嘘ではない証拠だ。
(やっぱちょっと濃いかなぁ……)
 強すぎる味を不服に思いながらも、彩希は噴き出た粘液を唾で希釈して亀頭の肌身へとまぶしていった。肘を付いている樹生の太ももに力が入る度、どんどん我慢汁が漏れ出してくる。
 運転席に座ったまま足を開き、シートに凭れかかって見下ろす横柄な態度を取っているくせに、微妙な圧で舌攻めしてやると震えるのが可愛い――正確には樹生ではなく、握り込んだ手の中で嬉し涙を流している男茎本体が可愛らしい。筋肉質で体躯がよく、銀髪に不精髭が似合う男らしいルックスの樹生でも、こんな体のごく一部分を攻められれば身をヒクつかせてしまうのだ。そんな姿を目の当たりにしていると彩希の体も熱く疼いてくる。
 気分が盛り上がってきたので彩希はもう一度先端へ唇を押し当てると、グロスを塗り付けるように唇を搾り、顎を開いて口内へ肉塊を導いていった。頬が窄まる顔を見られるのは嫌いだったが、夜の山道に停めた車内は薄暗く、樹生からもよくは見えないだろうという安心感から、いつもしてやるより献身的に吸着させて、溢れてくる唾を惜しげもなく浴びせてやった。
「……っく、……彩希ぃ、俺のチンコ好きか?」
 亀頭を含むだけでも相当口を開かなければならない。樹生の男茎は特別大きいわけではないが小さくはないだろう。どっちでもない。
「ふき……」
 まあ、そうは言っても? 好きでも嫌いでもないなら、彼氏なのだから好きと言ってやったほうがいい。すると樹生が可愛いやつめという感慨を滲ませた手で髪を梳き、ピュッと口内に我慢汁を散らせた。
 やっぱり可愛い。樹生が、ではない。褒められてすぐに我慢汁を弾けさせたコレが、だ。
「んっ……、んくっ……」
 彩希は直下に垂らした髪を揺すって頭を上下させた。ジュブッ、ジュブッという卑猥な音が車内に立つ。ずっと同じ音が続くのも飽きるだろうから、時折チュウッと吸い付き、ジュパッと一気に頭を引いて弾き出し、舌先で唾液に塗れた鰓をピチャリと鳴らして工夫を施してやる。
 彩希の職場近くまで樹生が車で迎えに来てドライブをした。高速に入ってすぐのPAで停めてもらい、気を遣って少しは清楚寄りになるように職場に着て行っていたクロップドパンツとニットを脱ぎ、普段の彩希好みの服装に着替えた。ついでにメイクも直した。もともと目鼻立ちがハッキリとした彩希の美貌を、更に鮮やかにするようにシャドウとライナーを引き直し、グロスを補充した。仕事の時は控えめにしているが、もうオフタイムなのだから、自分がしたいメイクをするだけだ。樹生もこういう出で立ちのほうが好きだろう。
 車がどこに向かっているかは聞かなかった。どこでも良かった。音楽を聴き、他愛もない話をして笑っていると気が楽だ。やがて何県か分からないインターで降り、徐々に人気が無くなっていく山道に入っていって、何もない大きなカーブの路肩の退避ゾーンに車を停められた。
「な、彩希。フェラしてくれよ、ここで」
 樹生に頼まれると、人里離れ始めたあたりで大体は予想していたので、
「あ、うん。わかった」
 躊躇なくバミューダの前窓を開けた。
(フェラヌキってことでいいのかな……?)
 男茎を口で愛することに抵抗はない。むしろ好きだ。だからこのままフィニッシュを迎えても、樹生を責める気はさらさらない。
「ちょ、彩希、じっとしてろ」
 畢竟まで導くつもりで淫らにしゃぶっていた彩希の耳朶を擽っていた手がやおら後頭部を抑えてきた。
「ふぇ……? な、に……?」


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