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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-91

「やだ……そんなに、見ないで……」
「ああ、ご、ごめん」
不思議にも、あれほど高鳴っていた動悸は、ひとみの裸身を目にした瞬間、平静を取り戻し始めた。
「ひとみ……」
もう一度、腕に中へ捕まえる。柔らかく、優しく、その身体を抱きしめる。手に張り付いた肌の感触は、実に馴染みのある、ひとみのものだった。
「ね、キス……して……」
ひとみはそういうと、勇太郎に唇を差し出す。何度もついばんだその部分は、満月の明かりを受け、瑞々しく輝いている。
「…………」
 勇太郎は、その輝きを唇ですくい取った。その場所に、唇の柔らかさだけではない、なにか、質量のある暖かいものも感じた。
「ん………ふ………む………」
 そして、唇をあわせたまま、ゆっくりとベッドにひとみを横たえる。長い髪が、白いシーツにはらりと散って、それがまた、更なる美しさを生み出した。
「………」
 女神。
勇太郎は、正直、いまのひとみをこう形容したかった。何度も愛したその身体に浮かぶ汗の玉は、満月の雫を浴びて珠玉の輝きを放ち、淡く光る白い海に漂う長い髪は、甘い香りさえも勇太郎に届けた。
 つ、と女神の両手が勇太郎の頬をはさんだ。その潤む目が、慈愛を込めた視線で彼を捉える。そして、そのまま、勇太郎の頭を、豊かな胸元へ抱いた。
「お願い……愛して……」
 ひとみの願い。それは、女神の願い。その声にさえ魅入られたように、勇太郎は乳房に指を這わせた。
「あ………」
 ひとみの口から漏れる吐息。それは、女神の吐息。その息に込められた魅惑の魔法は、完全に勇太郎を虜にしている。
ゆっくりと優しく指に力を込めて、柔らかい乳房を愛撫する。そのつど、ぴくりと小さく震えるひとみの仕草が、愛らしくてたまらない。
「くふ………んく………はふ………は、はぁ………」
 少しずつ、熱を帯びてくるひとみの吐息。そして、硬度を高めてゆく乳房の頂。胸への刺激が、ひとみの官能を熱くたぎらせ、そのことを勇太郎に伝えようとしている。
 勇太郎は、存在を主張するその頂を口で塞いだ。
「あ、くっ!」
 敏感な神経の連峰への刺激が、ひとみに快楽を与えた。
 勇太郎は、口の中で堅さを増す頂を、舌で弄んだ。下から、上から、横から、斜めから。乳輪の部分から舐めあげて、舌での愛撫を繰り返す。
「く、くふっ!…………あっ、あっ………あぁっ………んくっ!」
微妙に固く微妙に柔らかい乳房の頂は、荒波に飲まれる帆船よろしく、勇太郎の舌に翻弄されている。
そこから生まれる甘い刺激が、波状的に全身に広がって渦を巻く。
「ゆ、たろう………」
 官能に濡れるひとみの目。額に浮かぶ汗。上気した頬。快楽に震える声。その全てが、勇太郎への愛情に溢れている。そして、もっと、悦楽を欲している。
 勇太郎は、ひとみの下腹へと頭を滑らせた。その際に、通り道となるところには、つつ、と舌を這わせる。
「く、くすぐった、い……」
 敏感になっている肌に感じる勇太郎の息づかい。その舌の動きとあわせて、ひとみをさらなる高みへ誘っていく。
「あっ!」
 勇太郎が、ふ、と恥毛に息を吹きかけた。風呂上りということもあり、かすかに湿ってお辞儀をしていた恥毛だったが、勇太郎の起こした風には負けて、ひらりはらりと舞を舞った。
「や、やだ……なにしてるの……」
 羞恥に悶えるひとみに味を占めたか、もう一度勇太郎は、淡い陰りにそよ風を注いだ。今度は、息の続く限り長く。恥毛は風のそよぐ方向へ、一斉に頭を振る。
「へ、変なこと、しないで………」
 まさか、陰部の茂みを弄ばれるとは思わなかったので、ひとみは戸惑う。時々、勇太郎は妙なことをする時はあるが、これもそのひとつなのだろう。


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