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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-83

「……わ、悪い」
「ううん」
 今度はゆっくりと、想いを確かめるようにゆっくりと唇を合わせる。思い出のなかに、必ず存在していた少女の姿が、何度もよぎる。それだけに、ダイスケの情念はいやがおうにも高まっていく。
「………っ!」
 びくり、とエリカの体が震えた。ダイスケの両手が、胸に添えられたからだ。金属製のノブや手すりに触れたとき、俄かに感じる静電気のようなものが、甘さをくわえて全身に流れ、エリカの体温が上昇していく。
 さわさわと、衣服越しにあくまで優しく触れてくるダイスケの手に自らのそれを重ね、彼の動きを助ける。自分がしてほしい動きを、ダイスケに手で伝えてみる。
そのフォローを受け入れて、ダイスケの動きがより活発になった。
「っ、あふっ!」
 乳房を揉みこまれたとき、エリカは唇を離して息を求めた。それぐらい、強烈な刺激が込み上げてきたのだ。
「だ、だいじょうぶか?」
 その反応をどう捉えたものかと困惑しているダイスケに、エリカは優しく微笑んでみせる。
「きもち、良かったの……もっと、好きにして、いいんだよ………」
 熱く潤む、幼なじみの瞳。ダイスケの理性は、それを見ただけで半分以上が成層圏を越えて真空の世界へ飛び出していきそうだった。
「好きだから、ね、いいの………」
 エリカは制服の上着に手をかけ、それを割り開いた。そして、胸を覆う純白の覆いさえも自ら解放し、まだ成熟にいたらないものの、確かな実りを見せる乳房を晒した。
「う……」
 ダイスケの中に残っていた理性は、光の速さで銀河系を通り抜けた。あとは、本能の支配するところ。その両手が、乳房へと伸びていく。

 ふにゅり。

「うわ……」
 そのあまりの柔らかさに、心底驚いた。空気のようで、しかし、確かな質感がそこにある。
その柔らかさを、弄ぶ。玩具をもらったように、無邪気に。
「ン……く………あ……」
 ぴくぴく、とその頂点も快楽を楽しんでいた。そして、自分もその輪に入りたいと懇願するかのように、屹立する。
「あ、勃って……」
 思わず口にしたダイスケの言葉に、エリカは顔を真っ赤にした。
「気持ち、いいと、たっちゃうの………」
「それは……」
 俺も同じだ。とは、さすがに言えなかった。もう、自分の欲望を充填させた砲身は、平時の状態からは想像もつかないほどに張り詰めていて、このままでは天幕をかぶせた基地内で暴発してしまいそうだった。
「エリ!」
「きゃ!」
 ダイスケは、エリカの肩を抱えると、そのままベッドに押し倒した。
エリカは、唐突なその行動に初めこそは戸惑いの表情を見せたものの、変わらず優しく愛撫を重ねるダイスケに、愛しさがこみ上げてきた。
 ダイスケは、乳房を愉しんでいる。その柔らかいところの感触がたまらないらしく、なんどとなく揉みこんでは、両房を束ねるようにこねる。
「ん、んふ……は、あは………」
 そのもどかしささえ感じる動きが、しかし、エリカに極上の快楽をもたらしていた。
いまだその輪に加われていない乳首が、まるでそのことを非難するように、自分の存在をダイスケに示す。しかし、相手はそのことに気づかないのか、乳房から注意を離そうとしない。
 それだけではない。太ももの奥のほうにも、熱さが溜まってきていた。
「ダ、ダイスケくん………」
 たまらず、エリカが声をかける。
「あ、あの、あの………」
 そして、恥ずかしそうに俯く。太ももをもじつかせて、なんとかダイスケに真意を伝えようとする。


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