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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-71

「ン………ンふ………んちゅ………ンむ……」
 ひとみの声は、とても可愛い。勇太郎の動悸は、ますます止まらない。
「あ、勇太郎……」
 ひとみの手を取り、自分の胸にあてた。Tシャツ越しなのに、とても熱い。
「ドキドキ、してる………」
「好きだから」
「また、そんな照れることを……」
「愛してる」
 それは、想いの最上級。勇太郎には、もう、ひとみしか見えない。
「私も、好き………愛して、る………ンむ」
 勇太郎が、キスをした。今度は、ついばむのではなく、深く。舌を使って、相手の口の中を、愛撫できるように、深く――――。
 重なる舌と舌。絡み合う二人の唾液。その全てが、愛情を深めていく。
「好きよ……大好きなの……」
 勇太郎の優しい愛撫を受けながら、ひとみは囁く。想いがもっと届くように、囁く。勇太郎が、不安を感じなくてもいいように。
「く……ん……あ………」
 胸に、勇太郎の手が触れた。ゆるゆると、ふくらみを愛撫される。静かで甘い痺れが、そのふくらみから立ちのぼる。
「あ……ゆ……たろ……」
 襟筋から、手を入れられ、直に乳房を触れられた。
「ン……んん………きもち……いい……」
 柔らかい乳房を、背後からもみしだかれる。優しく、優しく、優しく。
「あ……ん……ゆう…たろ……」
 ひとみの囁きは止まらない。勇太郎の愛撫も、止まらない。
「ゆうたろ……だから……きもち、いいんだよ……ゆうたろ、だから………あん!」
 勇太郎は、たまらず耳を噛む。その耳朶を、唇と舌で愛する。
「ひゃん! ぁ……あふ……ン……あぁ………ンン……」
 最後に、その唇を存分に愛して、勇太郎は胸から手を抜いた。少し、浴衣の乱れが気になったのだ。
「……これで……やめるの……?」
 熱のこもった眼差しは、続きを渇望しているが、ひとみとてここが屋外だとは自覚している。
「ゆうたろのいえ………いこっか………」
 勇太郎は、頷いた。



『とちのかんさん、あらびて、あばる。かんのおつかん、やらりて、のける。
とちのかんさん、あらびて、あばる。かんのおつかん、やらりて、のける。
 かんさん、めぐる、えんめぐる。おつかん、さぐる、えんさぐる。
 かんさん、めぐる、えんめぐる。おつかん、さぐる、えんさぐる。
 かんさん、おつかん、えんむつむ。えやなか、えやなか、えんむつむ。
 かんさん、おつかん、えんむつむ。えやなか、えやなか、えんむつむ。 』



 神社の祭囃子だ。廻神社の伝説を謳うその囃子歌は、町中に響いている。そして、勇太郎の部屋にも。
 そんな、灯りをおとした部屋の中、浴衣を脱いだひとみの一糸纏わぬ姿が横たわっていた。勇太郎も、身を包むものは全て取り去った。
 ひとみに、覆い被さり、キスを降らす。唇に始まり、顔、首、肩、胸、腹、脚……ありとあらゆるところに。
 くすぐったそうに、声をあげるひとみ。そんな声に誘われるように、もう一度、唇を塞ぐ。今度は、口内を撫でる。前歯、歯茎、奥歯……。そして、唾液をしとどに送り込む。ひとみは、それを、愛おしげに嚥下していく。


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