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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-45

「い、入れるよ」
 その声に、わずかに身を固くするふたみ。尻に、勇太郎の手が添えられると、胸の高鳴りが増す。
(あっ)
 薬の先端が、窄まりにあてがわれた。ほんのわずかな逡巡のあと、それは、ぬ、と、中に入ってきた。
(――――……っっっ!)
 座薬を入れられるのは、初めてではない。しかし、こんなに背筋が泡立ったのは初めてだ。幼い頃、やはり熱を出して、弥生に座薬を注入してもらったときは、肛門にある違和感の不快さだけが残って、嫌な気分にしかならなかったのに……。
(き…気持ち、イイ―――――)
 震えてしまう。つい、窄まりに力が入ってしまう。
(あっ)
 ぬる、と、うごめく窄まりから座薬が出てきてしまった。
「ご、ごめんね、ふたみちゃん」
 勇太郎が、謝罪する。多分、座薬の入れ方が拙かったことへの、それなのだろう。
(ちがうよ、お兄ちゃんはわるくないの……ふたみが、わるいの……)
 再び、窄まりの中に挿入される座薬。
(もっと……もっと……)
 深く、深く、深く――――。ふたみは、願った。
(く……あっ!)
 勇太郎の、指の感覚だ。
最初の失敗をふまえ、座薬を直腸内に安定させるため、より深い位置へ持っていこうとしたのだろう。勇太郎の指さえも、そのままふたみの中へ進入してきた。
(あつい!)
 第一関節……第二関節……。勇太郎の指は、どんどんとふたみの直腸を犯していく。きっと、勇太郎に邪まな情念はないだろうとしても、潜り込んでくるその指の感覚に、ふたみの熱気は高まる。
(あつい……あついよ……お兄ちゃん……)
 窄まりへの異物感に、力がこもる。勇太郎の指の、節くれがはっきり粘膜に感じ取れる。
 そして、その動きは止まった。
(やだ……とまっちゃ…やだ……)
 しかし、ふたみの願いも届かず、勇太郎の指は離れていく。ぬぬぬ、と、直腸を逆流するその指に、最後の悦楽を求めようと力を入れるふたみ。しかし、そんな抵抗を意に解することなく、指はあっさりと抜けてしまった。座薬だけを、ふたみの中に残して―――――。
(あん……)
 ふたみは、物足りない。もっと、勇太郎の指を感じていたかった。熱いその指で、抉るように犯して欲しかった。
 しかし、ショーツをあげられ、ズボンもはかされ、全ては終わったのだと諦める。
(おにいちゃんの……いじわる……)
 燻ったからだの火照りが、ふたみの中から消えることはなかった。





「く……ン……お、おにいちゃん……」
 ふたみのささやかな喘ぎが部屋に響いていた。
もう、深夜を迎えようかという時間。ふたみは、せっかく拭いてもらった体を汗に濡らして、性的快楽を貪っている。
「おにいちゃん……おにいちゃん……」
 ふたみは隣人である兄に甘える声を、あげ続けた。
 ショーツ越しに、陰唇を愛撫し、ときおり淫核を弾く。いつもなら、それだけでもめくるめく快楽を得られていたはずなのだ。
 でも、きょうはいけない。陰唇の愛撫だけでは、物足りない。
 ふたみは、うつぶせになると、腰をあげた。勇太郎に、座薬を入れてもらったときのような態勢だ。座薬は、まだふたみの身体に残っていて、あのときの感覚を思い出させてくれる。
 背中から廻した左手を、ショーツのお尻の部分に潜り込ませ、そのまま窄まりに指をあてた。


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