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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-44

「ふたみちゃーん、入るよー」
 勇太郎が戻ってきた。ぬるま湯を入れた洗面器と、タオルを数枚抱えて。
「え、え〜と……」
 勇太郎はタオルを手にして固まった。そんな勇太郎を導くように、ふたみはパジャマのシャツに手をかける。そして、みずから上半身を顕わにしたのだ。
 初めて見たふたみの双丘。着痩せするのだろう。それは、勇太郎の想像を越えるカップの大きさだった。
「あ……」
「お願い」
 そんな、意味深なことを……。勇太郎は、理性を総動員し、
(僕は、ふたみのお兄ちゃん。僕は、ふたみのお兄ちゃん……)
 と呪文のように唱え、上半身の汗を拭っていった。
当然、顕わになったふたみの乳房はまともに目に入っているし、なによりタオル越しとはいえ、その肌の柔らかさが、とっても良い。
(だ、だめだ、だめだ!)
 勇太郎は、飛びかけた理性を何とか繋ぎ止める。
(ふたみは、恋人の妹。ふたみは、恋人の妹……)
 ひとみにも精神の協力を仰いで、何とか上半身を拭き終わった。すぐに、上着を着せてその胸を隠す。勇太郎の理性は、第一の関門を突破した。
 しかし……本番はこれからなのだ。
(う……)
 ふたみが、仰向けになって腰を浮かせ、臀部を勇太郎に向けていた。あまりにも扇情的なその姿勢は、自分を誘う仕草に見えてならない。
(い、いかん、いかん!)
 これは、作業だ、作業なんだ。
勇太郎は、ごくりと咽喉を鳴らして、パジャマのズボンに手をかけた。するり、といとも簡単にずり落ちる。白いショーツから映える二本の脚の肌色が、いやに目に付く。
(お……)
 ショーツにも手をかけたとき、思わずその中心に目がいった。そこには、うっすらとシミが出来ている。汗の名残りか、オリモノが生む穢れか―――――――。
 勇太郎は、暴風雨にさらわれそうな理性を何とか引き止めて、ショーツを下ろした。
(!!!!)
 ふたみの全てが、そこにあった。そして、アプリコットのように締まった臀部の中心には、今日の主役である窄まった孔(あな)がある。いまから、ここに指を入れるのだ。
(違う、座薬を入れるんだ)
 その建前を必死に正統化し、まずは孔の汚れを清めようとタオルでそこに触れた……。


 勇太郎の優しい指使いを、タオル越しに不浄の孔で感じ取ったとき、ふたみは背筋が震えた。
(く――――)
 それは、あくまで、看病の行為。ふたみも、それを自覚している。それなのに、どうしてこんなに興奮するのだろう。
(あ……)
 慎重に、丁寧に拭われる孔。そういえば、夕方に、ひどく腹を下したことを思い出した。
(いっぱい、汚れてるよ……きっと……)
 それさえも、勇太郎に見られている。ひょっとしたら、拭っているタオルに、その汚れが付着してしまったかもしれない。しかも、その孔には、これから、座薬とともに勇太郎の指が入ってくるのだ。
 あまりに、尋常ではない状況。あの小説で憧れた世界が、今ここに。
(やっぱり……変態なんだ……)
 たまらない。とても、興奮する。
お姉ちゃんの恋人に、大好きなお兄ちゃんに、しもの穢れを清められて―――――。
(私、変態……)
 股間を拭われている。きっと拭った先からどろどろが溢れて、いつまでたっても、キレイにならないだろう。
(こんなに、悪いコ……ふたみ、こんなに、いけないコ……)
 股間を包んでいた、濡れタオルの感覚がなくなった。清められた部分が、スッキリした感じで、とても気持ちいい。
 プチ、と音がした。勇太郎が、銀色の紙を破り、座薬をとりだしたのだ。


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