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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-156

「み、見ないでったら……やだぁ……」
しかし、今の体勢がそれを許してくれない。勇太郎の股間が眼前にある状態で、両手を使ってその羞恥の部分を隠そうとすれば、自分はどこに頭を置けばいいのだろう。
「ふーん………」
「あっ、ちょ、や、やだってば」
 勇太郎の鼻息を、媚肉に感じた。完全に覗き込まれているらしい。
「………くんくん……」
「あっ、ダ、ダメッ……やめてっ、やめてっ」
 その鼻息は、吸い込む感じが強い。どうやら、媚肉の匂いを嗅がれているらしい。
 湯気が出るほど匂い立つ媚肉を、最愛の人に嗅がれている……。
「や、やめて……お願い……」
 そんなビジョンが浮かんで、本当に恥ずかしくなった。
「お願い……こんなの、イヤ……」
ひとみの声が、少し滲んだ。
「あ、ごめん」
 さすがに勇太郎はやりすぎたと思い、顔を股間から遠ざける。
「ひとみ、ごめんね」
「う、ぐす………」
すぐに身を起こすと、ひとみを腕の中に優しく包み込んだ。
「時々、ヘンなことするんだもん……」
股間を拳で押さえつけたり、陰毛に息を吹きかけたり、あそこの匂いを嗅いでみたり……。
「ごめんね、調子に乗っちゃって……」
「うん……」
それでもひとみは、優しく髪を梳ってくれる勇太郎の優しさに触れるうちに、恥ずかしさがなくなっていった。
「ね、ねえ……」
落ち着いたところで、改めて確認しておきたいことがある。
「どうしたの?」
顔を朱に染めながら言葉を止めてしまったひとみを、勇太郎は優しく促す。恥ずかしそうに一度俯いて、ややあって顔を起こしたひとみが、やおら訊ねてきた。
「あ、あのね……匂い……ヘンじゃ、なかった?」
「え」
「わたしの……あ、あそこ……の匂い………ヘンじゃ、なかった?」
気になるらしい。なにしろ自分ではわからないところだから。
「ゆ、湯気が……出てたんでしょ?」
 湯気=臭気。そんな図式が、ひとみの中にはあるのかもしれない。
勇太郎は、吹いてしまった。そして、少しだけ強くひとみを抱きしめると、分身を頬張り溢れるエキスを吸い取った直後であるにも関わらず、その唇を奪い取った。
「んっ……ゆ、ゆうたろ?」
 驚いたように目を見開くひとみ。
「ひとみのあそこは、綺麗だったし……なんだか、僕の好きな匂いがしたよ」
「っ」
 ぼぼっ、と頬が火を噴いた。
“あなたのあそこの匂いが好きです”といわれて、なんとも複雑な気持ちにはなったが、“好き”といわれて悪い気などはしない。それに勇太郎は、彼の体内から出たエキスをたっぷりとほおばった自分の唇にキスをくれたのだ。
「じゃ、じゃあ……」
 するり、と勇太郎の腕を抜け出してひとみが背をむける。膝の部分で纏わりついていたショーツを完全に脱ぎ捨てると、這うような姿勢になり勇太郎に尻を向けた。
「え……?」
 そしてそのまま両手で臀部を割り開く。結果、赤く熟れてぬかるんだひとみの媚肉と、セピア色にくすんだ蕾がまともに視界に入ってきた。
「い、いいよ……その……匂い、嗅いでも……」
 残された羞恥を吐き出すように、ぷるりと尻が揺れた。その淫靡な様に、勇太郎は脳が飛ぶ。
「す、好きなら……好きって、言ってくれたから……いいよ……」
「ひとみ……」
勇太郎は欲望と愛情が同時に迫り出してきて、逆に動けなくなった。


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