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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-152

 びゅ! びるびるびるっ!!

「!」
粘性の高い集中砲火を咽喉の深いところに浴びて、ミナトが瞠目する。しかし彼女はその砲弾を甘んじて受け止め、こくりこくりと嚥下していった。
「あ、お嬢さん……」
 腰が抜けるほどの射精感に酔いながら、それでも一抹の理性が消えないトオル。自分よりもはるかに高貴な存在を汚していることが、彼の倫理を痛烈に刺激するのだ。
「だ、だめです……」
 もう遅いとはいえ、なんとか腰を引き抜こうとする。だが、ミナトがそれを許さない。
「あ、あ、あ………」
 肉砲の中に残っている砲弾を完全に始末しようと、さらに吸引を続けていた。
 それは同時に、微かに残されていたトオルの理性をも吸い取る。
「っ……ふ、あふ……」
「お、お嬢さん!!」
「あっ、きゃっ、きゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!」
全てを終えてミナトが顔を離した瞬間、獣と化した彼は彼女に喰らいつき、その若い肢体をそれこそ骨の髄までむさぼり尽くした。………』



「………」
「………」
ひとみの動きも、勇太郎の時間も、止まっていた。久々に、二人の間を冷たい空気が流れていく。
 まさか、重ねて並んでいた文庫の内容が、これほどかけ離れていようとはひとみも想像していなかった。
「な、懐かしいわね……」
しかもそれは、因縁の『暗夜奇行』。自分と勇太郎を繋げてくれたあの<安納郷市>の官能小説である。これが自分の部屋にあったのを勇太郎に見つけられてしまったが故に、二人は三段抜きに男女の仲になったのだ。
ひとみは、その時を思い出し頬に血が昇るのを感じたが、同時に懐かしさにも包まれた。
(もう、半年ぐらいになるんだ……)
 その間に、何度彼と身体を重ねあっただろう。想いを、確かめ合っただろう。
「ねえ、勇太郎」
「は、はい!?」
 恋人に官能小説を見つけられ、なにやら萎縮しているふうな勇太郎。“安納郷市”が勇太郎の祖父・安堂郷吉のことで、既にひとみとも顔を合わせ、今では家族のように親密な関係になっているというのに。
どうやら彼は、エロい雑誌を恋人に見つけられたような、ある種の後ろめたさに苛まれているらしい。
(そんなに小さくならなくてもいいのに……)
 私だって、読んでるんだから。
そう。ひとみも<安納郷市>の熱烈な愛読者である。それだからこそ、二人は瞬く間に性に関して濃密な交わりができるようになったのだ。
「………」
 くる、と椅子をまわしてひとみが勇太郎を見た。その勇太郎は、バツの悪そうな表情を貼りつけたまま、恋人の行動を待っている。
「そういえば、ね……最近、してあげてなかったね……」
椅子を立ち、勇太郎の前にゆっくりと足を運ぶひとみ。火照った視線を上目遣いに注いでくる。妖艶な光線に射抜かれて、勇太郎はますます動けない。
ひとみはそんな勇太郎の肩にそっと手を添えると、かるくその唇を塞いだ。何かの合図のように短い時間の接触を終えると、膝立ちの姿勢になり、勇太郎の下半身に頭を持ってくる。
「あ、ひとみ……」
勇太郎は、反射的に腰をひこうとした。しかし、ひとみの指は逃さずその中心めがけて伸びてくる。
「くっ……」
二重のブロックを突き破るように、ひとみの柔らかく繊細な指の感触が勇太郎を貫いた。
「勇太郎……して、あげるから……」
「ひとみ……」
「いっぱい、いっぱい……愛してあげるよ……。だって……」
 じじ、とジーンズのジッパーをおろしながら、
「勇太郎のこと……大好きだもん……」
 うなされた様な視線をもう一度、ひとみは勇太郎に注いでいた。


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