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運命という名の恋
【女性向け 官能小説】

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「はい。コーヒーここに置くよ」

湿布を貼った後に熱いコーヒーをいれて
少し落ち着くまで様子を見た。

「日曜日は、何も言わずに勝手に帰ってしまってすみませんでした」
「・・・・いいよ」

「なんだか怖くなっちゃって」
「そうか」

この話、今日1日ずっとしたくて、由紀を探していたのに。
実際にこの話をしようとするとはっきり言われるのはいやだな。

「柳下さん。運命の出会いを待ってるのに、私が邪魔しているようで」
「は?」

「土曜日の昼間。村松さんと出かけたんですよね。
私が無理やり夕方から会うのをお願いしなければそのままお二人は
良い関係になったんでしょうか?」

えっと・・・
なんでそーなるんだ?

「私は、柳下さんの飾らない、見栄を張らないところに段々惹かれて行って。
あの・・・ストラップを頼んだのは山口さんのお陰とか
私の名前も知らなかったとか、有名なレストランも行ったことないとか・・・
素直に言うところが好きです」

それって褒められてる・・?
「他の女の子にとってそれってマイナス面じゃないかな?」
と苦笑した。

「いえ。男性は良く思われるために見栄を張りますし。
それって嘘っぽく聞こえますから」
「そうなんだ」

「だから、村松さんと出かける事も隠さず教えてくれたんでしょうけど。
私は色々考えちゃって苦しかったです」

「え・・・」




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