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紡ぐ雨
【SM 官能小説】

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志津絵-18

梅林は帰宅すると雨で濡れた上着を志津絵に渡した。
「降られてしまった。もう入梅だな」
「はい。これからは傘を持ち歩きませんと」
濡れた髪を拭こうとした志津絵の腕を梅林は掴んだ。
「椙田君はどうしている」
「お部屋に、います」
「私の留守中に寝たな」
「先生」
「おまえは嘘のつけん女だ。交わった後は肌の色艶でわかる」
「すみません……断りきれなくて」
「私は怒っているんじゃない。おまえも生身の女だ、我慢できない時もあるだろう」
「すみません、私はどうしようもない女です。男にだらしなく、すぐに足を開く淫乱女です」
「そうだな。おまえはどうしようもなく淫らな女だ。口では私のことを愛しているといいながら、突いてくれる男がいれば平気で尻を振るどうしようもない女だ」
「先生」
「今日はどう言う風に、なにをしたか話しなさい。私に懺悔するんだ今、ここで」
志津絵は畳に座ると梅林が少しでも興奮するよう、着物の前を開き手淫しながらすべて話した。
梅林はその姿をじっと見ながら、昼間の志津絵を想像し妄想を掻き立てた。
「罵ってください。先生……淫乱女と」
梅林は、激しく手を動かす志津絵を止めた。そしてゆっくりと首を振った。
「志津絵。もういい、済まなかった」
「せ、先生」
梅林はそっと志津絵を抱き寄せた。
「いいんだ。おまえは悪くない」
志津絵は梅林の腕の中でじっと目を閉じ、微かに聞える雨の音に耳を澄ましていた。

それからの丈太郎は、まさに拍車のかかった馬のようだった。
梅林が出かける日の講義が1時限しかないのをいいことに、大学から取って返し家に戻るとすぐに志津絵を求めた。
 もう彼自身にも梅林を欺いていると言う感覚はなかった。それに、志津絵とて抵抗はしない。彼に抱かれるのがいやなら、その日は外出でもすればいいのだ。
それを、彼女はいつも家で待っている。
無防備に背を向けて台所に立っていることもあるし、洗濯物を取り込んでいる時もある。
 その日も丈太郎は講義が終ると真っ直ぐ家に帰った。電車を待つ時間さえもどかしい。
 だが、その日は少し様子が変だった。戸を開けて玄関に入ると、薄汚れた男物のズック靴が脱いであった。
客か?それにしては汚い靴だ。すべすべとした廊下を歩くと、居間の襖が閉まっていた。いつものラジオは聞えない。その代わり聞えてきたものは。
あ……はぁ……ああ……
志津絵の喘ぎ声だった。丈太郎はごくりと喉を動かし、襖をそっとあけた。
 居間の長椅子の上で志津絵が知らない男に陰部を舐められていた。

 着物を大きくはだけ、足を持ち上げられて。
 後ろを向いている男は丈太郎の存在にも気づかず、汚らしい音を立てて懸命に顔を動かしている。
「奥さん、奥さん」
「あああ……だめ、やめて……」
「そんな、いまさら……」
丈太郎は体中の血が一気に頭に上った。襖を開けると、男の肩を掴み後ろに引き倒した。
「なにしてる!志津絵さんから離れろ!!」
仰向けに倒されたのは、まだ子供と言っていいほどの少年だった。顔にニキビが浮いている。
「どこのガキだ!」
丈太郎は胸倉を掴み上げ少年を殴りつけた。
「ひっ!!や、やめてくれ」
「ガキのくせに、奥さんになんてことを」
力任せに殴った。以前自分が新宿でされたように。少年は頭を抱えて身を守るのがやっとだった。
「丈太郎さん、やめて!」
必死に止める志津絵を見ると、着物の前が大きく乱れて乳房が見え隠れしている。
「お、俺じゃない!奥さんが……この人が誘ったんだ!!」
「おまえ……そんな嘘を」
少年は泣きながら必死に訴えた。鼻血が滲んでいる。
「本当だよ、俺は米を届けに来たんだ!そしたら奥さんが、上がって冷たいものを飲んで行けって言うから。そしたら、この人が着物を開いて俺に見せて来たんだ!!」
丈太郎は握った拳をゆっくり降ろしながら志津絵を見た。
志津絵は目を伏せながら着物の前を合わせた。
「その子を返してあげて」
少年は一瞬志津絵を睨むと、急いで出て行った。
「あのガキが言ったことは本当なんですか」
志津絵はそれに答えず、乱れた髪を整えならが言った。
「先生が戻る前にお風呂に入ります。沸かしてくださる?」
丈太郎は言葉を飲み込み、風呂を沸かすために釜へ向かった。


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