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紡ぐ雨
【SM 官能小説】

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志津絵-10

 膝枕で丈太郎の頭を抱くと、志津絵は前かがみになった。
自然と乳房が彼の顔に覆いかぶさる。
「いいのよ」
丈太郎は抗うこともせず、豊満な乳房を口に含んだ。まるで赤ん坊のようだった。
志津絵は片方の手でズボンのファスナーを下ろし、すでに固くなっているペニスを上下にしごく。
一頻り乳房を味わった丈太郎は、志津絵の唇を求めて彼女を寝かせ上になってキスをした。
 志津絵の熱い舌が丈太郎の口の中で、意思を持った生き物のようにうごめく。
「志津絵さん、志津絵さん」

これが夢ならそれでもいい。胸から腹、へそを嘗め回し、志津絵の股に顔を突っ込んだ。足を大きく開かせ、高く上げて丈太郎は何も考えずにただただ舌で志津絵の陰部を責め立てた。
「ああっ……あああ」
もう朝が来ているのに志津絵は声を上げた。
梅林に聞こえているかも知れない。しかし、もうどうでもよかった。
今さら止めることはできない。
窒息するほど顔を押し付け、舌を差し込んだ。もう丈太郎は限界である。ズボンを引き下ろし挿れようとした。
「待って」
志津絵は膝を立てて丈太郎に向かい合うと、いきり立ったペニスを口に含んだ。
「う……」
こんな愛撫があることは知っていたがしてもらうのは初めてだ。
志津絵は美しい口元を歪め、若いペニスを飲み込むように顔を上下させた。舌で付け根から先まで。睾丸も丁寧に舐めて行く。
「志津絵さん、もう……」
ペニスが蕩けてしまいそうだった。
「出して。私にかけて」
「え……そんなこと」
「いいの。私は浴びたいの」
激しくしごかれ、丈太郎は志津絵の顔に射精した。
「ああ……ああ、気持ちいい」
志津絵はザーメンを顔にかけられ、嬉しそうに微笑んだ。
志津絵は顔を紙でふき取ると、横になって丈太郎を要求した。若い彼はすぐに復活する。
再び固くなった男根を、志津絵の中に差し込んだ。
かつて経験のない肉感が、彼のペニスを包み込む。そしてその肉は、志津絵の高まりと共にペニスを締め付けた。
「もっと、もっと突いて。あああ……」
あの志津絵とも思えぬ声を上げ、彼女は丈太郎の首にしがみつく。
もっと、もっと、強く!!
そして赤い舌を突き出す。丈太郎はその舌を強く吸った。
志津絵の足は彼の背中に絡みつき、腰を離そうとしない。まるで梅林が彼女の体に描いた螺旋のようだった。
「ああっああっ!!!もっと……」
「志津絵さん、もう、いくよ」
「来て、来てぇ!!」
丈太郎は、志津絵の中で果てた。
大きく息をする志津絵の上にぐったりと倒れこみ、そのまま二人は昼過ぎまで眠った。


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