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飛べない鳥の飛ばし方
【ファンタジー 官能小説】

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再び-9


「ひうっ ああっ な んか」

「どんな風?」

 勃ち上がった乳首をレロレロしながら聞くと、リョウツゥは喉を反らして喘いだ。

「ふあっ ピリピリしてぇっ あ あうぅ ちょっと痛いのぉ 良いぃ」

「そうか♪そうか♪」

 実はさっきロープを取りに自分の部屋に行ったのだが、ついでに色々と持ってきた。

「じゃ、手始めにコレな」

 ジルの言葉の後にヴーンという機械音。

「?っヒッ ぅああぁあ?!」

「バイブっつってな、細かく振動すんだよ。そのての店で売ってんだ」

 そのての店って?というか、何で買ってるんですか?

 という疑問は、クリトリスの結び目に当てられたバイブによる強烈過ぎる快感に飛び散ってしまった。

「ああっあっああぁぁあぁーーーーーーーーーーーッッ!!!」

 悲鳴に近い声をあげたリョウツゥは、ガクリと前のめりに倒れる。

「おとと」

 それを受け止めたジルはしっかりと支えながらも、バイブを離さなかった。

「じ ジルさっ や もぉ ダメっ 離しっ あ ああっ いやっ またぁっ あくうぅぅぅっ!!」

 腕の中で立て続けに絶頂を迎えたリョウツゥは、ビクビクと痙攣を繰り返す。

「どう?」

「ひぐぅっ これ 嫌っ」

 確かに気持ち良いが単調な刺激は何というか、心が無い。
 気持ちがついていかずにまるで拷問だ。

「ふむ、そうか。じゃ、ナシだな」

 無理矢理与えられる快感が拷問だと身をもって分かっているジルは、あっさりとバイブを離した。

「あ……ふ はぁ……」

 リョウツゥはいまだに痙攣する身体を落ち着かせるように深い呼吸を繰り返す。

「悪かった。もうしねぇよ」

 ジルが剥き出しの肌を撫でて軽いキスを施していると、段々と呼吸が落ち着いてきた。

「……口に……ください」

「ん」

 リョウツゥの要望に応えてたっぷりと口付ける。

「んっ ジルさんの キス 好きです」

 うっとりとして言ったリョウツゥの言葉に、ジルはぐっと詰まった。

(こ、このやろっ!可愛いじゃねぇかっ!)

 目隠しをされているので見えないが、きっと潤みきってて頬も紅く染まったりなんかしてて……と、想像するだけでゾワゾワする。



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