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飛べない鳥の飛ばし方
【ファンタジー 官能小説】

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再び-7


 テーブルの上には既に葡萄なんかひとつも無いのに、2人の口付けは続く。

「ぅ はぁ」

「んァ」

 息を荒くしてやっと離れた2人の唇を銀色の糸が繋ぎ、ジルは長い舌でそれを舐め取った。

「はぁ 怪我 してるんです か?」

「いや。してなきゃダメか?」

「そうじゃ ない ですけど」

 前はジルに痛みを忘れてもらう為にシたので、今、何故こうなっているのか分からない。
 リョウツゥ的にはとても気持ち良かったので大歓迎だが、ジル的には挿入無しなど地獄なのではないだろうか?

「な?前シた時どれが良かった?」

「え?」

「もっと試してみようぜ♪」

(あ、遊びたいのね?)

 銀の民の性格は、その外見の獣に近いと聞く。
 狐は警戒心が強いが好奇心も強く、大丈夫だと判断すると大胆な行動をとるものだ。
 だから狐なジルは、リョウツゥという安全な玩具を見つけたので、それで遊びたいのだろう。
 何だか卑猥な遊びだが、リョウツゥ的にも喜ばしい事だ。
 ならば、せっかくなので……。

「あ、あのですね……」

 かなり恥ずかしいが大胆な事を口にしてみた。


「ん、はあぁ」

「痛くねぇ?」

「痛く ない です あぁ 凄く……良い」

 リョウツゥは素っ裸にされ、更に目隠しをされている。
 その身体にジルは長いロープを絡めていた。

 首に回したロープを前に垂らして何ヵ所か結び目を作り、股を通して後ろ手を結び……つまりは亀甲縛りだ。

 前回、縛られての目隠し奉仕で若干目覚めてしまったリョウツゥが発した言葉は……。

「また、縛ってもらって良いですか?」

 だったのだが、ジルがそれに過剰反応してこうなっている。

「すっげ、やらしい。もう濡れてんじゃん」

 まだ縛っている途中だというのに、膝立ちになったリョウツゥの内ももは溢れ出た愛液でぬらぬらと光っていた。

「あ ぁ だって 」

 結び目がクリトリスに当たってるし、大して大きくない胸がパッツンと張って敏感になってる。
 何よりも「ジルに縛られている」という行為自体に大興奮だ。

「お前、マゾなんだなぁ」

 ジルがどんな表情かは分からないが、パサパサと尻尾が揺れてる音がするし、声音は嬉しそうだ。



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