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『私の2回目のひと』
【痴漢/痴女 官能小説】

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『私の2回目のひと』-1

「ただいまー」

学校から帰った私は家の鍵を開け、誰もいない空間に向かってそう声をかけた。母が亡くなったばかりのころは、いつか『おかえり』という母の声が聞けるのではないかと、子供だった私は期待していた。10年もたった今では、ただの習慣だ。
手洗い、うがいをしたのち仏間へいく。

「今日も、特になにもなかったよ」

手を合わせていつも同じ笑顔を浮かべる母の写真に向かってそう報告する。私が通う高校は二年の夏で部活は引退となる。県大会も終わった今は部活も引退し、受験勉強漬けの日々を送っているため、特に目新しいこともない。
階段を上がり自室につくと、セーラー服を脱ぎ捨て、部屋着のワンピースに着替えた。逆さまになったセーラー服の胸ポケットから、生徒手帳と一緒にハンカチがぱさりと落ちる。

(毎日持ち歩いてばかみたい)

私はそれを拾い上げると胸ポケットには戻さず、ベッドの上に放り投げた。セーラー服をハンガーにかけるとベッドの上に横になる。
洗ってアイロンがけしたハンカチにそっと触れると、あの時のことが鮮明に思い出された。

(あんなことされたのに…どうして?)

目を閉じると自然に右手がワンピースの裾をまくり上げ、じんじんと熱くなって来たそこへ向かう。

(も…やなのに…したくないのに…我慢できないよ)

あの日から毎日、してる。しかも夜まで我慢できなくてこうやって帰ってきたらすぐに。

「ふあ…」

下着の中に手をいれ、ぎゅっと手のひらで全体を押さえるとじんわりした快感が身体中に広がっていく。そのまま中指だけを上下に少しずつ動かし、その下の一番気持ちいいところを控えめに刺激する。

「んっ…ふあ」

(き、気持ちいい…)

誰もいないから気にする必要もないけど、何となく恥ずかしくて私はタオルケットを体に巻き付けた。
中指を動かす速度と押し付ける力を強くしていくと、足先がぴんと伸びていく。

「あっ…ふ…んんっ」

あの人は直接私の中に入ってきたけど、その時の信じられないような快感も覚えているけど、今でも私は自分で中を愛撫することはできない。

(でも…これだけでも十分…)

タオルケットのはしを噛み、声を押さえる。中指の下でだんだん固くなってくるそれをやさしく刺激する。

(だめ…いく…いく!)

「んっ…んっ…ああっ…!」

その波はすぐに訪れ、腰が勝手に浮いてしまう。一瞬そのまま静止したのち、どさりとベッドにたおれこむ。
下着から手を引き抜くと、指先がぬらぬらと光っていた。再び手を下着に差し入れ、足を少し開くと、固くなったそこにそっと濡れた指先を擦り付ける。

「あっ!ああっ!」

2、3回指先をくるくるさせただけで鋭い快感が走り抜け、私は簡単に2度目の絶頂を迎えた。
その頃には下着はグショグショに水分を含み、冷たさを感じるほどになっていた。

(汚い…私)

私は乱れた息を整え、体を起こすとベッドサイドのチェストからティッシュを取りだして汚れた指とそこをぬぐい、新しい下着をつけ直した。

(毎日こんなことしてる人いるのかな…)

自己嫌悪に陥りながら、夕食の支度をするため、部屋を出た。あそこはまだじんじんしていたが、無視した。







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