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運命という名の恋
【女性向け 官能小説】

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悔しいけど、取引先で加藤さんの手腕を見せ付けられて
「勉強になったか?」なんてニヤニヤして笑う加藤さんに
「はい」と答え、終業ぎりぎりで社に戻ってみれば
社内メールに上杉さんから
「今後の事でご相談が」とメールが入っていた。

今後、ねぇ。

忘れないうちに報告書作っておけよ。と言われたので
まだまだ帰れない。
「ごめん。今日は無理だ」
と打った返事に
「私もまだ仕事なので、終わるころメールをしてください」
と来た。

終わるころって。
同じにタイミング良く終わるわけないだろ。
なんて思いながら、報告書を仕上げた。

7時を少し過ぎたころ、まだ仕事は残っていたものの、一段落したので
秘書課に内線電話してみる。

「秘書課、武田です」
「広報の柳下です。上杉さんはまだいますか?」

武田さんか。彼女もいつも遅くまで残ってるな。

「上杉です」
「あ、上杉さん。柳下です。一段落ついたけどそっちは?」
「大丈夫です。エントランスに10分後でいかがですか」
「いいよ」

そう約束して机の上を片付けてエントランスに行けば
すでに上杉さんは待っていた。

少し遠くから様子を眺めるように見れば
確かに可愛い。帰っていく男性社員に飲みに誘われているらしい。

軽く苦笑いをして
「上杉さん」と声をかければ
「柳下さん」と声を弾ませた。





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