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犯される母の、その横で
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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犯される母の、その横で-2

「……はい」
 新は今にも消え入りそうな声でようやくそれだけ返事をしたが、あとは食事の間中ひたすら
黙りこくるばかりであった。
 とにかく、怖かった。
 父は理屈っぽい優男であったため、暴力の危険を感じたことはない。
 母との言い争いがエスカレートした時でも詰り方がどんどん陰湿になるだけで、手を上げた
ことは一度もなかった。
 だが、この桐林卓二という男は違う。
 何かおかしなことを言えばすぐビンタの一発も張ってきそうな威圧感が、固太りの全身から
ぷんぷん漂っていた。
「よし、じゃあ俺はこっちの茶の間で寝るってことだな」
「……」
 食事とその後の団らんを終え、桐林が家に泊まることが明らかになると、新の心中に巣食う
恐怖はますます増大の一途をたどった。


 樹家の間取りは、六畳二間。
 リビングはフローリング、寝室は和室という造りになっている。一応申し訳程度にふすまで
仕切られてはいるが、二部屋の境界線はほとんどないに等しい。
 新は和室で恵と二人、布団を並べて床についていた。
 さすがにもう一緒の布団で寝ることはないが、それでも距離は十分に近い。これも新が今の
生活を気に入っている理由の一つだった。
 だが、今日はまるで事情が違う。
「……」
 初めて味わう未知の恐怖に、眠るどころか目は冴える一方。さっきからまんじりともせず、
時計の針が進む音を聞き続けるばかりだ。
 そこに。
 隣の部屋から、ごそごそと物音が聞こえた。
「!」
 新は慌てて身を翻すと、入口側に寝ている恵に背を向け、胎児のように身体を丸くしながら
壁のシミとにらめっこを始めた。
 重い足音がのしのし響いて、床がきしみながら微かに揺れる。
 建てつけの悪いふすまが、少々耳障りな音をたててずずっと開いた。
「……ふん」


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