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マリコ
【熟女/人妻 官能小説】

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-1

 そこにいたのは真理子の知っている菜緒子ではなかった。
 「真理子さんここ!ここ!」そう手招きをする菜緒子の前の席に座る真理子。
 「菜緒子ちゃんその格好はどうしたの?」「真理子さん似合っているでしょ?」そう言う菜緒子。
 菜緒子の髪は金髪に染められ、目元は黒く縁取られ、まぶたにもたっぷりとアイシャドーが塗られている。唇は紫色に塗られ、鼻にはピアスが輝いている。菜緒子がきている服も黒と赤の迷彩柄の光沢のある服をきており、店の中でも一番目立つ格好である。

 「あは 真理子さんピアス開けたの?」「似合ってますよ ギャハハハハ」真理子は菜緒子のあまりにも変わった姿にただただ驚いていた。

 「真理子さんもあたしみたいになってみる?」真理子はあまりの菜緒子の変化に戸惑い返事をすることができなかった。「真理子さんかたまってる ハハハ」と言うと煙草を取り出し火を点けた。煙草ののフィルターには紫色の口紅がタップリとつき、煙草を持つ指の爪は長く伸び真っ赤に塗られていた。

 真理子も煙草を取り出し火を点け大きく紫煙を吐き出した。「菜緒子ちゃんどうしてこんなに変わったのかしら?」と心の中でつぶやいた。

 「いらっしゃいませ」店員の声が店内に響く。入ってきたのは菜緒子と同じように赤と黒の上下ナイロンの光沢のある服を着た男が二人、二人とも煙草を咥えながら入ってきて店内を見渡している。真理子が生理的に最も受け付けないヤンキー=不良といわれる部類の人種である。

 こっちに来ないでと真理子は心の中で思ったが「直人、昇こっちこっち」と菜緒子が店内に響くような大きな声で二人を呼び、直人は菜緒子の隣に昇は真理子の隣に座ったのだった。

 「菜緒子待ったか?」そう直人が菜緒子に聞く、「うーん全然」と甘えるような声で菜緒子が答える。そして、真理子の眼の前にもかかわらず、二人はディープキスを始めるのだった。そして、菜緒子が真理子に見せつけるかのようにキスし、その舌には銀色のピアスが光っていた。

 真理子はあまりに菜緒子が変貌してしまったので思わず言葉が出なかった。「相変わらずだなこの二人は」そう言いながら煙草を吹かす昇。その言葉に思わず真理子隣に座った昇を見た。

 髪を後ろで縛っていて、両耳にはおびただしい数のピアスが光っている。その中でも両方の耳に一個づつ1cm以上はあるであろうピアスの穴が開いていた。唇にもピアスが開いており、昇の鼻にもピアスが光り輝いていた。首元には銀色の太いネックレスが見えている。

 「そうビビるなよ」昇はそう言い真理子に話しかけてきた。真理子は何を話していいのかわからなかったが、ピアスを最近開けた真理子はピアスのことについて話し始めるのだった。

 1時間もすると真理子はすっかり、直人と昇と話すようになっていた。初めは怖いなと思っていたが意外と話してみると話せるもんだなと思うようになり始めていた。

 「菜緒子そろそろ行くぜ」そう直人はいい、4人はファミレスを出ていくのだった。「菜緒子ちゃん 行くってどこに?」「真理子さんはついてきたらいいんですよ」と笑いながら菜緒子は答えるのだった。
 
 
 


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