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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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享楽3-4

 奈津子の尻を揺すり、潤滑液にまみれた亀頭をぬめり込ませていく。岩井が腰を捻るたび、赤く腫らした顔をゆがめ苦悶の表情が変化する。大股開きの太ももが自分の体の横にある屈辱的な体位で奈津子を抱き、岩井はこちらを凝視する。義雄の顔が見えているかのように視線さえ合わせ。
 真正面にある奈津子の性器の状態が義雄とのセックスのときと全く異なっているということだけは分かる。まるでザクロの実をぐしゃぐしゃにしたような、内部から膿みでもまき散らしたかのようだ。ごつごつした岩井のペニスにこすりつけた結果だ。
「毎日あれだけ指を突っ込んで引き延ばしたではないか。今の弾力であればワシのも十分飲み込めるはず。腹の力を抜きなさい」
 大きく張ったえらの部分がまだ見える。ミリ単位で挿入する岩井の太い腕にきりきりと爪を立てた。足の指を全て反らし、または縮め、唾液にまみれた唇をOの字開き、薄桃色の舌をキュッと窄め、痛苦に耐えている。貝の切り身に透明なドレッシングをまぶしたような花弁が、独立した生き物のようにぷっくりと開いては窄まる。そこからとろりと体液が滴った。
 括約筋をめくり返されながら、とうとう巨頭を飲み込んでしまった。岩井の胸に頭を押しつけ上体をのけぞらせ、希薄な空気を吸い込むように呼吸を繰り返している。
「よーく締まる尻穴だ……田倉さんが夢中になるのも分かる」
 奈津子の背を自分の体に密着させて抱いている。岩井一人で何人もの男に四肢を捕らえているのと同等だろう。身勝手な男らの嗜好により妻の肛門は強制的に改造されてしまった。
 義雄は床に体を引きずりながらドアに向かった。
「先っぽさえ挿入ればあとは何とでもなる」
 太い声のあと、奈津子のうめき声。
「見ているのはワシだけだ。小便をじゃーじゃー漏らしても構わんぞ」
 本格的な挿入が始まったのだ。
「未知の快楽を田倉さんが教えた。ワシが後を継いでお前の体をしっかり開花させたいのだ。ん、ここで壁か」
「ムググゥ……」
 首を絞められているかのような呻吟に義雄は動きを止めた。
「強烈な締まりよ。抜こうにも抜けん。そら」
 振り向くと、体を揺さぶられている奈津子はひきつけを起こしたように四肢を痙攣させている。
「ウムム……」
 歯を食いしばるような呻き声。彫刻の粗彫りのような怒棒を納めきるまで続くのだ。
 筋肉が全て溶け出してしまったかのように体が動かない。体力の消耗も激しい。その間も岩井の冷酷な行為は止むことがない。奈津子の苦悶の息づかいをずっと耳で捕らえている。それでも義雄は芋虫のように這った。渾身の力を振り絞り腕を伸ばしてドアに触れた。ドアノブはびくともしなかった。外からカギがかかっているのだ。義雄はその場に崩れ落ちた。


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