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桃香(tousyan)
【調教 官能小説】

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麗玩具-6

 介添え役が桃香を抱き上げて退出すると、入れ代わりに秋麗の手を引いて来る。
 そして身支度を整えた篠崎の隣に腰掛けた。
「やはり君が一枚噛んでいたんだな?しかし、引退したのではなかったかな?」
「今はあの娘の里親、言葉や日本の習慣を教えています」
「なるほど、やはり彼女は・・・」
「ええ、10歳の時からとある富豪に飼われていまして、その後娼婦になっていたところを日本に」
「なるほど・・・驚くことばかりだったが・・・」
「その富豪は医師でもありまして、彼女に様々な身体改造を」
「ああ・・・まずはあの足、ずいぶんと小さいが」
「纏足と言うほどではありませんが、10歳くらいからあまり成長していません、小さな靴をずっと履き続けさせられていましたから」
「あの刺青は?」
「あれは彫り物師によるもの、もちろん『飼い主』の意向で」
「臍と乳首にもピアスの孔が空けられているな」
「はい、今日はそのようにお使いにはなりませんでしたが、責めにも使えます」
「大丈夫なのか?」
「その為に普通よりずっと深く空けられていますから」
「クリトリスが剥き出しだな」
「包皮を除去されています、普段は割れ目に隠されますが、殿方に挿入されれば常に刺激に晒されます、クリニングスでもそれは同じ」
「それにあの舌だ」
「いかがでした?」
「キスすると舌の裏をアレで舐められる、フェラチオの時はもう・・・」
「私もあれで乳首を舐めてもらったことがありますが、それはもう・・・」
「前歯は入れ歯なのだな」
「それもフェラチオのために」
「君と初めて仕事した時の事を思い出したよ・・・ずいぶんと色が白いが?」
「10歳からほとんど屋外に出ることがありませんでしたから・・・今は稀に外出も致しますが、日焼け対策は必ず」
「大変だろうが、あの白さは奇跡だからな・・・」
「髪も8年間鋏を一切入れていません」
「それを奇麗に保つのは苦労なのだろうな」
「それもほとんど外出しないが故に保てるのです」
「体つきはまるで少女だな」
「10歳から肉や魚は一切口にしていませんし、驚くほど小食です、それが身に沁みてしまったのでしょう、今でも動物性のものは体が受け付けませんし、幼稚園児ほどしか食べられません・・・あれでも少しは太ったのですよ」
「体格は10歳のまま・・・というわけか」
「ほぼ・・・」
「それでいて・・・」
「18歳の女性としては胸もお尻も小さいですが、体付からすれば・・・」
「ああ・・・素晴らしいバランスだ・・・それと指先がずいぶんと繊細だな」
「あの子は字が読めないのです、まともな教育を受けられませんでしたから・・・飼い主は字を教える代わりに点字を教えたのです、ですから点字なら」
「俺はあれに触れても全部同じようにしか感じないが・・・」
「指先の感覚を鋭くするには良い方法かと、そして点字を識別するための集中力は別の方面にも応用できるのです・・・」
「君が正にそうだったな、まさに触れなば落ちんというやつだ」
「指技はいかがでしたか?」
「触れられているのかいないのか分らないくらいにソフトなタッチだよ、そよ風に吹かれているかのような・・・」
「目は見えるのに点字しか読めない・・・日本では考えられませんが、それも彼女の武器になっているのです」
「ずいぶんと体が柔らかいな」
「それも飼い主の言い付けで・・・あの子が柔軟体操をしているとまるで関節がないかのようです」
「性戯は君が?」
「飼い主の元で憶えたものがほとんどです、ただ、点字を読む集中力を応用することは教えました」
「確かに君と初めて仕事をした時の事を思い出したよ、こっちの興奮を余すところなく感じてくれてるのがわかるから、まるで二人でひとつになったような感覚に陥る・・・まるで彼女はまるで全てが性のためにあるような・・・」
「はい、ある意味では男性の快楽のために人工的に作られた女・・・」
「彼女にとっては不幸なことかもしれないが・・・」
「必ずしも・・・10歳から幽閉される様に暮らして来ましたから、男性との交わりだけが他者との触れ合いでした、あの子にとって人との交わりは性の交わりなのです、ある意味、小さい頃に親元から離され、合宿所住まいをさせられてスポーツを極めたオリンピック選手のようなもの、そのおかげで日本に来れて自由になれたのだから今は幸せだと申しております」


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