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虹色の楽譜
【女性向け 官能小説】

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男が席を立った時、それを見計らったように
ボーイがすっと食器を片づけに来た。

さすが一流のレストラン。

ボーイがさっと差し出された小さな名刺に目をとめた。

「そのままおしまいください」

「え?」

ボーイの顔を見て、いったい何かと尋ねようとしたところで
男が席に戻ってきたので
見つからないようにその名刺をバッグにしまった。

「茜ちゃん、出ようか?」

茜ちゃん、なんて軽々しく呼ばないでほしい。
1回食事したぐらいで、彼氏面されても困る。

「ごめんなさい。用事があるの。ここで失礼します。
美味しかったです。ありがとうございました。
でも、もうこういうのはこれきりで」

「え・・・でも」

「お互い会社で誤解されたら困るでしょう?」
「え、俺は困らない・・けど」
「私は、困るんです」
「・・・・」

「今日はご馳走様でした」

男に求めるものは
出世欲と学歴と顔。
こんな事を真面目に言うと、怪訝な顔をされるけど
私は私に正直なだけ。

でも、全てがそろっていても
つまらない男はダメ。

今日の男はまさにそれだったな。

はぁ・・・
ため息をついて
さっきもらった名刺を見る。

ピアニスト 小野寺奏
pianist Onodera Kanade

かなで?
変わった名前。


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