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アパートの鍵、貸します
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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アパートの鍵、貸します-8

「う、うん……だったら……」
 詐欺師のように畳みかける流の勢いに押されて、麻里の首が小さく縦に揺れた。
(お、おい……おいおい!)
 会話の一部始終を耳にした智哉が、酸欠の金魚のように目をむき、口をぱくぱくさせる。
 どんなにそれっぽく正当化しても、ナマでやれば危険なことに変わりはない。
 すぐに飛び出していって麻里から流をひっぺがしてやりたかったが、そうはできない自分の
立場が何とももどかしかった。
「ありがとう。やっぱ優しいね、麻里ちゃん。じゃあ、いくよ」
 物陰で歯ぎしりする智哉の存在など知る由もなく、流が正常位で挿入を始める。
「んっ……あっ……いたっ……」
(あ、あ、ああ……)
 麻里の囁くような小声が耳に入るたび、智哉の心臓が破れそうなほどずきずきと痛んだ。
「はい、かいつーう。おめでとー」
 あっけなく部屋に響いたのは、愉悦に満ちた流の声。
「思ったよりスムーズだったね。血も少ししか出てないし、あんま痛くなかったでしょ?」
「う、うん……」
「よーし、じゃあ拡げっからねー。見よ、この俺様の華麗なるテクニックを、なんちて」
 さっきまでの真剣さはどこへやら、流はふざけた調子で腰を左右にぐりぐりと動かした。
「あっ、いや、あああっ!」
 その叫びは未知への恐怖か、それとも腹の底から湧き上がる快感の証か。とにかく、麻里の
口からはしたないほどの大声が上がる。
「おー、いいねいいねー。そんな声出されたらますます燃えてくるわー」
 にやりと笑ってそう言うと、流は力強いピストンで麻里を突き始めた。上下左右、こなれた
腰つきで、まだうっすら血のにじむ花弁を容赦なくほじくり返す。
「はい、舌絡めるよー」
「ん、んぐっ!」
「ほい、今度はこっち」
「いやっ! うぅんあっ!」
 合間にキスや胸への愛撫を挟みながらの、緩急自在な抽送が続いた。
「いいでしょ、俺の。長くて硬くてキモチいいとこに届くって、他の子にも評判なんだ」
「あ、んんっ! いいっ! いいっ! 流くんの、キモチいいのぉ!」
 何とも下品な流の自慢にも、麻里は我を忘れたように乱れながら応じる。
「じゃあそろそろ一発目、いってみよっかなー。あ、記念だから中に出すねー」
「え? ん、んあっ、でもっ……!」


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