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主婦亜沙美の生活 2nd season
【熟女/人妻 官能小説】

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恋愛-2

映画はお世辞にも面白いとは言い難い内容で客入りの状態も頷けた。

レンタルビデオなら早送りして、家族と来ている映画館ならウトウトするところだが今日は左隣に高杉がいる。

私は隣の男性を意識し、映画そっちのけで彼の動きを見ていた。

彼が腕を組むたび、脚を組むたび、私の意識はそっちに向いた。


映画が中盤を迎えるころに、肘建てにおいていた私の左手に高杉が右手がそっと添えられた。

私が手を引っ込めずにいると高杉のその手は少しずつ勢力を拡大するように私の左手を包み込んだ。

しばらくすると私と高杉は指を絡めるように手を繋いでいた。


『男の人と手を繋ぐっていつ以来だろう…』


少しドキドキしながら繋いでいると、高杉は私の指をマッサージするように優しく愛撫し始めた。

私の指先をまるで乳首を愛撫するように…

柔らかい指の腹で私の人差し指をそっとつまんだり
私の親指の腹に軽く爪を立ててみたり
私の拳を包むように握ってみたり

高杉の愛撫を受けるたびに私は身体の中心、特に子宮がじんじんとを熱く火照るのを感じた。
その火照りはクレヴァスに愛液を溢れさせ、私は高杉の愛撫に感じている自分を確かに感じた。

息が上がりそうになるのを堪えながら、それでも我慢していると今後は声が漏れそうになる。

ひたすら我慢しているといつの間にか映画は終わっていた。

高杉に抱え上げられるように起こされた私は

『危なかったわぁ…。高杉さんに気付かれていないかしら…』


映画の後、パンフレットを貰い、私たちはカフェに入った。

「映画、どうでした?
あんまり面白くなかったですよね?」

気を使った高杉が話しかけてきた。

「そうですね…ちょっと内容がねぇ…」

「やっぱり亜沙美さんもそう思ってました?
僕もなんですよ
すみません。折角誘った映画がこんなんで…」

苦笑いしながら謝る高杉に私も笑顔で

「ううん。いい経験になりましたよ。
こういう映画を見て初めていい映画がわかるんですよ」

「それってこの映画が酷かったってことなんじゃ?」

「まぁ、そういうことですよね〜」

「酷いなぁ〜。亜沙美さんは…ハハハ」

「だって本当だもん。フフフ」

じゃれあうように話していると、高杉は時計を見て

「今日は何時まで大丈夫なんですか?」

今日は息子が早めに帰ってくることを思い出し、急に現実に戻った私は

「6時半くらいかなぁ」

「もう6時だから、だったら早く帰らないと」

「え?もう6時?」

慌てて時計を見ると6:05分だった

「やだ、もう帰らないと…」

慌ててコートを来て帰宅の準備をする私に高杉もつられてコーヒーを飲み干し

「高杉さんはゆっくりしてって。私は地下鉄で帰るから」

「いいよ。送りますよ」

高杉は立ち上がり、私の手を取り、駐車場へ向かった。


車に乗り込み、出発すると何とか帰宅ラッシュの前に間に合ったようで6:20には待ち合わせた駐車場に着いた。

駐車場には1台も車がなく、まるでこの駐車場だけ時が止まっているようだった。

駐車場に車を止め、シートベルト外した高杉は

「何とか間に合いましたね」

私もシートベルトを外しながら答えた

「ええ、ありがとうございました」

「また会ってくれますか?」

「え?来週の火曜にお花見に行くんじゃなかったでしたっけ?」

「いやいや…そういうんじゃなくて」

「え?」

「んん…亜沙美さんって意外と天然なんですね?」

「天然??」戸惑っていると急に高杉が覆いかぶさるように私の顔に顔を近づけてきた。

キスされることが分かったが私は逃げずにそのままにした。

高杉の顔がゆっくり近付き、私は目を閉じた。

唇が少し触れた。

その後、触れる面積がじわっと広がるのを感じながらしばらく私たちはお互いの唇の感触を確かめ合った。

遠くでクラクションの音が聞こえる。多分幹線道路の方だろう。でも私は高杉の唇に夢中だった。高杉も同じようでなかなか離れようとしない。

『…あぁ…私…このまま付いて行こうかしら…でも帰らないと…帰らないと!』

私は意を決し、逃げるように唇を離した。

高杉の手が私に伸びてくる。ゆっくりと。

私は逃げるようにバッグを取り、車のドアを開けて外に出た。

運転席の方に回ると、高杉は車の窓をサイドウインドを開けて話しかけた。

「また、明日ね。ウォーキングでね」

「明日は娘の卒業式があってウォーキングできないの。次はお花見かしら?」

「分かりました。また店に顔をだすね」

「うん」

私は駐車場の周りを見渡し、誰もいないことを確認した後

「高杉さん!」

高杉は私の方を向いて、次の言葉を待っているようだった。

私は高杉の両頬に手を添え、軽く唇を重ねた。

高杉は私からキスされるとは思っていなかったようで驚いたように見ている。

私はにっこり笑いながら「じゃ!またね」

手をふりながら、スキップするように家路についた。


『きゃ〜…私ったら…大胆〜』

女子高生のようにきゃぴきゃぴしながら私は何年かぶりの恋愛を楽しんでいた。


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