投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

【箱庭の住人達 〜喪失〜】
【サイコ その他小説】

【箱庭の住人達 〜喪失〜】の最初へ 【箱庭の住人達 〜喪失〜】 0 【箱庭の住人達 〜喪失〜】 2 【箱庭の住人達 〜喪失〜】の最後へ

#1-1

 北海道にある小さな町。人口は数万程度、酪農業で細々と生計を立てている個人経営が殆ど。目立った特産物や観光名所も無い、そんな小さな町で起きた一つの出来事があった。


 とある夏の日──。

 何の変哲も無い、ただの日常であるはずだった。
 少なくとも、少年にとってそれは日常の一つだった。
 ただ、いつも自分を包んでくれていた存在が、二度と笑いかけてはくれなくなったという、それだけしか違わない、ただの日常の続きだった…………。


 最初に気が付いたのは、近所に住む少年の友達だと言う。いつものように、「遊ぼう」と声を上げ庭からベランダへ回ると、物凄く変な臭いがしたんだ。と、今まで嗅いだ事も無いようなおかしな臭いだったんだよ。と、子供は夕飯時、何の気なしにそんな話を母親にした。
 せっかく遊びに行ったものの少年はいなかった様で、結局家の周りをうろうろして自分の家に帰ってきたのだと、つまらなそうに話したのだった。それを聞いた彼の母親は何を感じたのか、夕食後、少年の家に向かったのだ。


【箱庭の住人達 〜喪失〜】の最初へ 【箱庭の住人達 〜喪失〜】 0 【箱庭の住人達 〜喪失〜】 2 【箱庭の住人達 〜喪失〜】の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前