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私が馬券を獲った理由(わけ)
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利益94,720円と鳥の話-10

て、返事するが、それさえない。ある意味賢い鳥なのだ。籠の隅でひっそりしていた。
 車の後ろ座席を倒しフラットな床にし、布団を敷きベットの様にする。カプセルホテルの寝る空間みたいで、私はとても好きだ。車の屋根に雨があたり、ポッポツ当たる音さえ心地よくなる。雨が時おり強く降り、そのたびに布団の中で私はにんまり嬉しい。明日はきっと予想通り雨で重たい芝。力勝負で馬力とやる気がある馬が勝つ。俺の予想は当たると信じた。
 翌朝は雨は止み、曇り空だった。だが昨日からの雨はそうすぐに芝を乾かすことはない。
 日曜阪神競馬場あたりは曇り空だった。芝はぬかるんでいた。レースのある午後3時すぎまでに乾くことはまずない。雨は降ってはいないが、予想した展開に近いレースとなる確率は高い。信じた馬券が来ることを祈った。
 レースが始まった。テレビ中継で当日の馬場を見た。芝は弛い。走る馬に泥が飛び上がる。
いける!これは当たる!私は当たり馬券を手にする予感を大いに感じた。
 4コーナーカーブを曲がり、最後の直線勝負!一番人気ゴールドシップは抜け出した。やはり力は強い。あとは二番にカレンミロテックが入線すればいい!カレンは前方にいた。しかも一番手からは差はあるが、追い上げて二位にいる!


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