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真理乃さんの懊悩
【同性愛♀ 官能小説】

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真理乃さんの懊悩-1

真理乃さんの懊悩

(困ったわ。 頭から離れないじゃない)

最近、ジムで見かける子が気になる。
仕事中も考えてしまう。

(あの子はノンケね。間違い無いわ。
こっちは六つの頃から女の子狙ってんだから)

(ナオさんの時はとりあえずっていうか、
ダメ元の割り切りができたけど。
まぁ、今になって考えると、
長女同士な感じで、いずれダメになってたな。
…あの子に引かれたらキツイわね)

一人で休みの日にマラニックをしていても考えます。

(今まで一人でも結構楽しかったけど、
最近、なんか寂しいな)

(ああいう素直そうな子、騙くらかして…。
いや、騙すとかそういうんじゃなくて。
『こんなの普通なんだから』、 とかナントカ言っちゃって、
有ること無いこと教え込んで、
首輪代わりにチョーカーとか着けさせて、
なんでも言うこと聞かせて、
色白の肌に縄とか食い込ませて…)

(いやいやいや、ダメだって。
ああいう子は護ってあげないと。
ああいう素直そうな子の心に傷負わせるくらいなら、
私が泥被るわ)

通勤電車の中でも考えます。

(あーいう、撫で肩で細めの子、私弱いのよね。
中学の時に好きになった子に似てる。
ああ、
お風呂上がりに膝まづいて脚とか拭いてあげて、
戸惑う顔が見たい)

(こんなにトキメイちゃって、 中学生にでも戻った気分だわ。
あの子は絶対いい子。何とかモノにしないと)

仕事帰りにジムに行きます。

(今日は会えるかしら? きっと仕事帰りに寄ってるのよね)

(来てる。
柔らかそうな髪。
真面目に走って汗滴っちゃって、堪んないわ)

(おっ?ナオさんのことずっと見てるじゃない?
この子、そのケ有るのかしら?
少なくともフリーってことよね。ナオさん恋人居るってさ)

(声掛けちゃおう。さり気なく。さり気なく)

「あんまりよそ見してると、ベルトから落ちちゃうよ」
「えっ?あっ、はい」


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