声に惹かれゆく-7
〜声に惹かれゆく〜7
(…おい…。コレはまずくね？)
想定外の椿の行動に驚いていた。しかし断りきれる程、蓮もまだ大人ではなかったのだ。
「人がせっかくココまでにしてやろーとしてるのに、おまえは//」
本格的に蓮が雄になる瞬間だった。
上着を脱ぎ捨て、追いかぶさり、
舌と舌を絡ませ息があがっていく蓮…
もう“姉と弟”の概念を思い出す余裕もないであろう。
あとは快楽に崩れゆくだけ…
スウェットごと下着を降ろし、右手で上下に扱きあげる。
先端はとっくの遠に、ヌルヌルになり
音を立てている。
くちゅ…
座っている椿から離れ、目の前に立ち空いている手で愛おしそうに頭を撫でる蓮。
「椿。俺のできる？」
大きく硬く反り返っているアソコから目が離せなかった。
(…いつもカッコよく澄ました顔で
悪態をつく蓮が呼吸を荒げている…
ボーカルは喘ぎ声すらセクシーなのか…
蓮がそんな目つきで見つめてくるから…)
椿は知ったことのない興奮に渦巻かれていたのだ。
どちらが先に熱をあげ、伝染させたかなんて理解できる訳がない…
「あんまり上手にできないよ？」
心配そうに上目づかいで見あげているが、蓮は上手い下手など、どうでもよかった…。
「舌出して口あけて…。」
「んぁっ…」
言われた通りに口をあける。
先端だけを舌に押し付け、腰を振りたくなる衝動を抑えながら、舌の感触を確かめる。
「はぁ…はぁ…。歯立てずにキャンディー舐めるみたいにしてみて…」
ぷちゅっ…ちゅぽ…ん…
「ちゅぽ…ちゅ…こうでい？」
「はぁ……はぁ…」
一生懸命に頬張る姿が可愛らしく、頭を撫で見つめながら吐息を漏らした。
「気持ちーよ。でも、もう大丈夫。」
腰を引かれ、愛液と唾液の混じったものが、糸をひいて口から出ていく。
昨夜の自慰を思い重ね
興奮と我慢が限界にきているのだ。
「なぁ？入れたら怒る？
本当に嫌なら口に出させて…」
どうしようもないくらい火照った顔で聞かれても、今の椿にはどっちを選択しても大差ない程…
母性なのか、興奮なのか、わからぬまま…
奥深くが“ジーン”と熱くなっていた。
それでも恥じらいは捨てきれず、“ぷいっ”と顔を横にそむけ、言葉にせず腕を絡めたのだ。
軽がるしく抱きかかえ、椿を横たわらせ、深く舌を絡ませるキス…耳…首筋…胸の膨らみ…とキスが流れてゆく…
蓮に腕を絡めたまま…どんどん身体は敏感に反応していくのである。
「ぁん…あん…んっぅ…」
快感に溺れてゆく…
今にも暴発しそうなモノを押し付け、
ヌルヌルと蜜を塗りひろげた。
「なんでまたこんなヌルヌルしてんの？俺の咥えて興奮した？」
「知らない…あっ…ん…」
「いくよ…はぁ…」
ゆっくり椿の中へ沈ませていく。
(…はぁ。きつ…。気を抜くとすぐに、
もっていかれる…)
「あぁんっ…んっ…ぁ…」
指先より太く、遥か奥まで押し広げられる快感に全身を支配され、ゆっくり動き出す腰に必死に耐えていく椿。
「すげぇー吸い付いてくる。
はぁ…エロい…」
自分のペースでないと、今にも飛び散りそうなのを我慢できない。
どんどん腰を加速させていく…
「あぁっ…あっぁ…」
(パンパン！パン！パンパン！)
部屋中に卑猥な音が木霊する。
ペースを乱さず、角度を変え、反応の良い場所を探り当てていく腰…
ぐちょぐちゅ…ぐちゅっ…
(…ぐりっぐりん…)
「んんんーっ…あっぁん…ん…」
(パン！パン！パンパン！)
どんどん音のボリュームを上げ、蓮自身も呼吸が乱れてゆく…
「はぁ…はぁ…はっ…」
「ほら。いいよ？
椿イッても大丈夫だよ…」
頭を撫でられ、快感に耐えていた椿は、
近すぎる蓮の匂いと乱れる呼吸につられ…快感に身を委ね、一気に登りつめていく。
「あっあっぁぁんっ…
ふんっ…あっ…んんんっ」
(パン！パンパン！パンパン！)
(…ぐりっぐりっ…)
速めたり…ゆっくり壁を押し上げたり…
ぷちゅっ…ぷしゃぁ…ぶちゅ
ぐちゅ…ぐちゅ…
体を硬直させ、強烈な快感から息を止める椿。
「んんんんっ…！！！！」
突然、強制的に収縮運動する腹筋。
蓮のモノを絞り上げ…“ビクッギュッ”と中をうごめかせている。
「はぁーーー。はぁー。」
茫然と乱れた呼吸を整える椿。
初めて男とのSEXで絶頂を迎え、
どうしていいのかわからず、
ただただ余韻に身を委ねているのであろう。