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中年探偵銀次
【推理 推理小説】

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中年探偵銀次〜残された暗号@〜-1

決して息をすることの無い横たわりし物…刃物を持つ影…

(…はぁ、はぁ、これでいいんだ。俺は、悪くない。こいつが悪いんだ)





「こうして銀次とゆっくり飲むのは久しぶりだな」

警察にいたころの同期、‘高柳正彦’にそういわれた。

「確かにそうだな。現場とかで会うことはあるがこうやってのんびりすることは無いからな。」

「最近、仕事はどうなんだ?」

「おいおい、厄介な事件があるたびに呼ぶ癖によくいうな。んな、暇なくて他の依頼、ほとんどうけられん。」

「そうだったな。悪い悪い。」

「まぁ、互いに仕事の話はやめようぜ。酒がまずくなっちまう。」

「だな。もっと違う話を…だな。」

そうして俺達は再び乾杯をした。久しぶりだけあり話は盛り上がった。




2・3時間がたち、正彦は腕時計を見ながら
「そろそろ、おひらきとしますか。」

「ん?まだ10時だぞ。もう少しのんびりしていかないか?」

「いや、のんびりしたいのは山々だが、あまり遅くなるとうるさい奴が家にいるんでな」

(そうか。たしかに正彦の妻は遅いとうるさいだろうな。前に正彦の家に行ったときに、これこそが鬼嫁って感じたからな)


「よし、じゃあ帰るか…」


席を立ち上がろうとしたその時…

「キャー!!」

声が聞こえた瞬間、正彦は、一目散に声の元へかけていった。

「ちょ、ちょっとまて!」
急いで正彦のあとを銀次はついて行った。




「悲鳴の場所は、従業員専用の休憩室からか…」

正彦が悲鳴のあったところに駆け付けると、そこには従業員が入口を占領していた。従業員の群れを掻き分けてみるとそこにあったのは、血まみれの死体…
まぎれもなく“殺人”というものが行われた場所であった。

正彦は、素早い判断をし、警察手帳をみせ、その場に誰も入れないようにした。

そのすぐあとに、銀次もやっと従業員の群れを抜けだし、正彦のもとへたどり着いた。


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