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ご主人様のため・・・
【その他 官能小説】

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「ご主人様のため・・・・〜もう一つの物語〜」-1

「はぁ〜・・・」
「なに?亜希どうしたのよ?暗い顔して!」
「えっ?」
リビングでくつろいでいるとき姉の亜由に言われてビックリした。
私・・・そんな暗い顔してたんだ・・・
「私のかわりに早坂さん家に行ってからじゃない?なんか責任かんじるなぁ・・・」
「そんな!お姉ちゃんのせいじゃないよ!本当に!」
「・・・・わかった。じゃあそんな顔しないでね!可愛い顔が台なしだよ!」
姉を怨むことなどしない。悪いのはあの早坂翔太!!
あれから3日・・・あの日早坂さん家でアイツに処女を奪われて、あまりのショックに気絶したらしく気がついたら家のベットに寝ていた・・・。
あとでお母さんに聞いたら、あの執事が
「面接が終わった直後気疲れしたのか、倒れられたのでお連れしました。」
と、長ったらしいベンツで私を家まで送ってくれたらしい。両親はかなり単純でその無理のある嘘を信じきっていた。
そんなことはさておき、連休も明け明日から学校だ・・・なんとなく気が重い。


翌日−−−−−
「おはよっ!!亜希!」
「りょうちゃんおはよう!」
幼なじみの深谷良平(ふかやりょうへい)。略して「りょうちゃん」。優しくて頼りになる、同級生なのにお兄ちゃんみたいな存在。
「亜希・・なんか元気ないかんじするけど大丈夫?」
「そんなことないよ!りょうちゃんって本当にお兄ちゃんみたいだよね★」
「老けてるってこと?傷つくなぁ」
「傷ついた?ごめんごめん!今日もカッコイイよ!りょうちゃん。」
「意味わかんねぇ・・」
「ふふふ〜私もわからない!」
そういって友達のところ走って行く亜希。明るく振る舞ってはいるものの、どこか元気がない感じがする。後ろ姿を切なげに見つめる良平。
「・・・やっぱなんかあったのか?」

「はぁ〜・・・。」
またいつ早坂家に呼ばれるかわからない不安と誰にも相談できない憂鬱をかかえ、教室のいつもの席に座る。亜希の席は窓ぎわの1番後ろ、クラスで1番の特等席だ。高2に進級して約1ヵ月。
こんなに気分悪く、この席につく日がくるなんて思ってなかった・・・。
「あ〜き♪」
近寄ってきたのは斉木奈歩(さいきなほ)。天然なのに恋愛系の勘が妙にするどい、なんとも不思議な子。私の中学生時代からの親友だ。


中学生時代から仲のよかった亜希と奈歩。そのころから美少女二人組として男子から人気があり、同性からも愛嬌のある性格で人気があった。



「奈歩〜!(泣)」
「えっ?えっ?何?どうしたの?!」

奈歩の顔を見て安心して泣いてしまった私は、奈歩に連れられ、教室を出て屋上へ行き、めいいっぱい泣いて、奈歩に全部話して午前中の授業全部サボってしまった・・・・。

「ありがとう奈歩。」
「いいよ!にしても処女もファーストキスも・・・・その早坂って人最悪だね!」
「・・・・・うん。」
「あっ!バイトの面接の結果は?」
「あっ!そんなこと考えてなかった!ただまた呼び出されたらどうしようって思って・・・・」
「ん〜・・・」
「受かってたらどうしよう・・・・」
「たぶん、早坂はびびってると思う!亜希気絶しちゃったんでしょ?普通ならビビるんじゃないの?」
「亜希が気絶?どうしたんだ?!!」
「ギャー」「キャー」
「りょっ良平くん!」
「りょうちゃん!」
話し込んでいた二人は背後に良平がいることに気付かなかった。
「なにがあったんだ?!」
「なんでもないよ〜!」
「なんでもないのに亜希と奈歩が授業サボるなんて思えない!今までサボったことも泣いたこともなかっただろ?」
「・・・・・」
「亜希・・・良平くんならいいんじゃないの?」

「ん・・・・・・」

りょうちゃんに全部話してしまった・・・・心配かけたくなかったのに・・

「早・・坂・・まさか早坂翔太?」
「え・・?なんで知ってるの?」
「亜希と奈歩はホームルームいなかったから知らないんだろうけど、今朝転校してきたんだ・・・」
「う・・・・そ・・・」
ガクッッ
「亜希?大丈夫?」

ガタガタガタ

亜希は腰をぬかし、ガタガタと震え出した。


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