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心も抱きしめて
【女性向け 官能小説】

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「松元さんは?」
「単純に結婚したい相手がいないんですよ」

付き合ってきた彼氏とは結婚ということまでは考えられなかった。
だから・・・
最後までイけないのかもしれないな。

「で?最後までイけない・・と」

石島さんはあけすけに言いながらクスクス笑う。

「ちょっと。大きな声で言わないでくださいよ」
「さっきの2人の声の方が大きかったよ」

そういって手に持っているジョッキの中のハイボールを飲み込んだ。

「最後までイきたいの?」

優しく笑いながら聞くけど。
その笑顔には騙されません。
そんな顔して聞いたって、セクハラ発言だよ。

「まぁ。オンナに生まれたからには」

答える私も私だけど。
また石島さんに会うのは1年後のこの会だ。
来年には忘れてるか
私も笑って答えられるはず。

「今までだってそれが原因で別れた訳じゃないんだろう?」
「ええ。まぁ」

まさか、セックスが良くないから。
なんて心の奥底で思ってても、それを原因にはしないだろう。




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