投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

変容
【教師 官能小説】

変容の最初へ 変容 40 変容 42 変容の最後へ

崩壊-1

 仕事から帰ってきたら、自分宛に封筒が届いていた。日付は昨日。消印は九州北部の県。送り主は聞き覚えのない会社の名前だった。
 不思議に思いながら封を開けると、中に入っていたのはUSBメモリが1つだけ…。疑問が不審と不安に変わり、急いで自室兼仕事部屋に駆け込み、パソコンを立ち上げた。

 アンチウイルスソフトの定義ファイルをアップデートし、念のためLANケーブルを引き抜いてスタンドアローンの状態にする。

 「落ち着け…落ち着け…」

 逸る気持ちをなだめながら、重要なファイルを外付けハードディスクにバックアップする。
 進捗を表すバーと完了までの残り時間が表示され、『あと7分』の文字を確認した男は、ようやくマウスから手を離した。


 妻が失踪してから15日が経った。
 警察にはとっくに捜索願を出してあるが、子供のへの影響やお互いの職場への配慮から、公開捜査にはしていない。お互いの学校の管理職には事情を説明してあるが、一般の教員や恵が担当していた生徒には病気で県外施設に入院していると説明してある。

 二人の子供には、お母さんは事故でケガをして、入院中だと説明した。小学生で母恋しい年頃の二人は、もちろん会いたがったが、県外の大きな病院で診てもらっているから難しいと説得した。せめて電話で声を聞きたいと言われた時には、ケガで声が出せないと言い訳した。

 多少の波風はあるものの、恵との夫婦生活は至って穏やかだった…筈だ。

 確かに、中学校に転任してからは部活の顧問になった為に、朝は早く夜は遅い。土日も部活があり、遠征等で出張も頻繁にある。同じく教員である恵に家事や育児を任せっぱなしにしていた感は否めない。
 しかし、たまの休みなどには一緒に遊んだり、勉強を見たりもしたし、家事についても出来る範囲でしてきたつもりだ。恵に対しても誕生日や結婚記念日のプレゼントは欠かした事はないし、夫婦生活だって人並みには充実していた。

 いや…確かにここ数年は頻度も減り、月に一、二度だったが、お互い30も越え子供も二人できたら、自然と減るものだろう。それに、元々恵自身が積極的ではなかったではないか。

 やはり、何度考えてみても恵が自ら失踪する事など有り得ない。仕事上の大きな悩みがあったとも聞いていないし、きっと何らかの事件に巻き込まれたに違いない。

 でも、なぜ恵が?

 自主的な失踪でなければ誘拐か?だとすると目的は何だ?
 身代金の線は薄い。家はそんなに裕福じゃない。
 怨恨も無い。恵は人に好かれこそすれ、嫌われたりはしない。
 やはり、考えられる可能性は二つしかない。
 『偶発的な事故』に巻き込まれたか、『身体が目当ての誘拐』か。

 男は警察で何度も己の推測を訴えたが、恵が使用していた車が見つからない上、何一つ事件性を臭わす物証が出てこない事を理由にして、非常に事務的にしか対応されなかった。
 それどころか、必死に訴えた結果返ってきたのは「まあ、先生っていうのはストレスが多い仕事みたいですからね…」という言葉と、それを発した男の憐れむような目つきだけだった。


 背は低く、痩せていて、驚く程の童顔、太めの眉とそばかす。笑った時に見える八重歯と大きな二重の瞳。明るく知的で男性職員だけでなく同性にも人気があった妻。射止めた時は、天にも昇る気持ちだった。その妻が他の男に抱かれている…。

 あの薄い唇でチンポをくわえさせられているのか?
 あの乳首を舐めしゃぶられているのか?
 あのマンコにチンポを突っ込まれているのか?

 妻を陵辱されるイメージが次々と湧き起こる。

 もしかしてザーメンを飲まされたりしているのか?
 顔射は?
 汚らしいザーメンを顔中にかけられているのか?
 アナルは?
 ひょっとしてあのキュッと締まった尻の穴も犯されているのか?
 いや、もしかしたら3穴同時に犯されているのかも…。

 自分や子供に向けられた輝くような妻の笑顔が、見ず知らずの男共に際限なく汚されていく想像は、どす黒い炎となって男の胸を焼き焦がしていた。


変容の最初へ 変容 40 変容 42 変容の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前