結ばれる2人-4
「うそじゃないもん。愛してるもん」
「じゃあ、週何回だ?」
「ナナ…」
恥ずかしげに小さく答えた。
「えっ?聞こえないぞ、何回だ」
「もうやだあ、週7回だよお」
「それって毎日じゃないか。そうか、お前が来てから、やたらとティッシュのストックの減りが早い気がしてたけど、弄った後始末だったのか。何せこんなに濡らすんだからなあ」
絶頂の激しさから予想はしていたが、幼いと思っていた少女の卑猥さ加減に少し呆れた。一方毎日弄っていても、あの初々しさを保っているのは、早イキの体質のせいかと感心もした。
「やだ、嫌いにならないで…」
心配した千尋は縋り付くように抱き付いてきた。
「ばか、そんなことで嫌いになったりしないよ」
「ホント?」
「ああ、千尋がエッチな方が嬉しいよ」
「ああん、嬉しい。じゃあ続きしよ。今度はあたしが浩太にいのおちんちん、しゃぶろうか?」
千尋はそう言いながら、オレの肉棒に手を伸ばしてきた。
「しゃぶるのはもういい、それよりもいつからやりだしたんだ?」
せっかくなので、女が性に目覚める頃が知りたくなった。オナニーの回数まで言ったので、千尋は正直に答えた。
「中学に入学した日だよ」
「よく覚えてるなあ」
オレはいつからやってたんだろ?普通覚えてないだろ。
「その日ね、中学生になったから夜更かししたんだよ。喉が渇いて水を飲みに行ったら、お母さんの変な声が聞こえてきたの。心配になって寝室をのぞいたら、お母さんとお父さんたら、エッチの真っ最中だったのよ」
「お前、2人のセックスを見たのか?で、どうしたんだ」
「うん、凄くショックで直ぐに部屋に帰ったよ。でもね、全然寝れなくて、色々考えごとをしてたの。自分が将来エッチする相手のことを想像したりとか…」
そう言った千尋がチロチロとオレを見た。
「自分がする相手?」
「うん、その想像をした時の相手が、何故か浩太にいだったの。そうしたら、何だかキュンとしちゃって、気付いたら自分でしていたの。それからだよ。浩太にいを異性として意識しだしたのは」
確かその頃だった。【浩太にいちゃん】から【浩太にい】に変ったのは。
「覚えてる?あたし一回だけ浩太にいのこと『浩太さん』て呼んだんだよ」
思い出した。違和感ありありだったので、その呼び方を却下したんだった。
「勇気を出して言ったのになあ。あの時、大嫌いって思ったんだけど、オナニーする時には、何故か浩太にいが出て来るんだよなあ」
「で、3年間以上、オレを想いながら毎日オナニーしてたのか」
「恥ずかし…。でもお母さんが死んだ時は、半年くらいはしなかったよ」
「まあ、オナニーどころじゃないわな」
「うん。で、久しぶりにした時も、相手は浩太にいだったよ。あたしって一途でしょ」
「オレも一途だよ」
一瞬、知子の顔が頭に浮かんだが直ぐに振り払った。
「うそ!彼女一杯変えてたじゃない。お母さんとお父さんが嘆いてたから知ってるんだよ」
「本当に好きな相手には凄く一途だよ。今のオレは千尋に一途だ」
「うそでも嬉しい♪あっ、でも、3年間もあたしを弄んだんだから、浮気したら絶対に許さないからね」
「ははは!その3年間は責任を持てません」
「え〜〜〜」
「でも、今からすることには、責任を持つから安心しろ」
「やったあ!嬉しい!」
はしゃいだ千尋はまた飛びついてきた。
オレはそのまま、千尋を組み伏せると、ぱちぱちと瞬きをする千尋の目を見ながら言った。
「お前の一生に責任を持つ」
これが仮に前途未知数な同い年の者から言われたとしたら、少々説得力に欠けてしまい、人によっては覚めてしまうセリフなのかもしれない。しかし、社会に出て10年以上の大人のから言われたのなら説得力は有るはずだ。
「うん」
千尋は嬉しそうに肯いた。