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そして16年目の恋模様(クラス1-AB)
【女性向け 官能小説】

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浴室での戯れ-4

「ほら、どうした?」

怪訝に思って顔を覗き込むと、千尋が満面の笑みを浮かべて言った。

「お姫様抱っこ〜」

可愛かった。

「しょうがないなあ」

満更でも無かったので、千尋をヒョイと抱き上げた。

「やったやった、嬉しい」

はしゃいだ千尋をたしなめた。

「こら、暴れるな、落ちるぞ」

千尋が小柄でよかったと思った。

直ぐに大人しくなった千尋が、そっと目を閉じた。オレは千尋の期待に応えるように素早くキスをした。

「やっぱりファーストキスはこんなのがよかったなあ」

やっぱり気にしてやがる。

「廊下で抱かれてするのがいいなら、処女はここで駅弁ファックで奪ってやるぞ」

知ってるかな?

「駅弁?やだやだ、一生引きずっちゃうよお」

あはは、知ってやがった。

子供のように足をバタバタ揺らす千尋を、もう一度キスで大人しくさせた。そして幸せそうにオレを見上げる目を見つめながら、ゆっくりと寝室に向かった。

傍から見れば『小娘を相手にいい大人が』と思うだろうが、オレはこの他愛もない行為に、他の女とは味わったことのない幸せを感じていた。


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