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籠鳥 〜溺愛〜
【女性向け 官能小説】

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1章-8


 美冬のための部屋の入りベッドの上に彼女を下すと、美冬はすぐに立ち上がろうとする。

「そうだなあ、じゃあ初の仕事を与えよう」

「なんですか?」

 美冬は身を乗り出して聞いてくる。

 その様子がとてつもなく可愛らしい。

「私のことを鏡哉と呼ぶように」

「は、はい。鏡哉様」

 とっさにそう口にした美冬に、鏡哉は苦虫をかみつぶしたような表情になる。

「冗談だろう。鏡哉でいいって」

「え、む、無理ですよ。呼び捨てなんて!」

 目の前で必死に手を振って美冬は抵抗する。

「雇い主命令なのに?」

「え〜〜、じゃあ、鏡哉さんで……?」

 困り果てたように言い募る美冬に、鏡哉は肩をすくめてしぶしぶ了承した。

「わかったそれでいい。じゃあ、ちゃんと寝るんだよ。なんかあったら呼びなさい」

 鏡哉は上掛けを美冬にかけ直すと、その上からポンポンと叩く。

(あ、なんかお父さんみたい――)

 小さいころそうされたことを思いだし、なぜだか涙が出そうになる。

 気恥ずかしくて鼻のあたりまで上掛けを被ると、鏡哉に頭をなでられた。

「おやすみ」

「おやすみなさい……」

 鏡哉が静かに部屋から出ていくと、よほど体が疲れていたのか美冬はすぐに眠りについた。








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