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美少女・三原レイ
【その他 官能小説】

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叔父・水越四郎-1

11月末の土曜日、水越四郎は高円寺駅北口で三原レイを見かけた。輪になったカチューシャで長い髪を留めて、ピンク色のミニスカートを穿いていた。大人びている印象だった。

大和町方面に向かっている様子だ。背筋が伸びていて、歩き方が美しい。声を掛けようと思ったが、行き先が気になった。澄みきった瞳の清楚な少女だけに、悪い虫から狙われている可能性だってある。四郎は尾行することにした。

レイは庚申通りに入った。個人商店や教会などが立ち並ぶ一帯だ。早稲田通りに出て、右折か左折するか、真っすぐにすすんで大和町の住宅街に向かうか。とにかく尾行を気づかれてはいけない。ある程度、距離をとった。

遠目から見ても惚れ惚れする後ろ姿だった。四郎の家に泊まりに来たのが中学一年のとき。あどけない子どもだったレイが、いつのまにか、恥じらいを知る乙女になっていた。時の経つのは早いものだ。


レイは大和町一丁目に入った。やや急ぎ足になり、やがて、レンガ色のマンションの前で立ち止まった。辺りを気にするように視線を這わせたのち、ボナールというマンションの中へ――。

レイはお洒落して、誰に会いに来たのか?

四郎の心は騒いだ。



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